「押入れのちよ」
萩原 浩
帯に書かれているキャッチにひかれて
読み始めた短編集
スプラッタな感じ
美しいもの
奇妙な世界なもの
火曜サスペンスなもの
いろいろで
でも
そうだな
ちよは可笑しくもあり
哀しくもあり
いとしくなるような幽霊ちゃんだ
明治39年生まれ14歳
ビーフジャーキーとカルピスとテレビがお気に入り
14歳なんだが
口調が古臭くて、おばあみたい
小さい頃に両親が死ぬ
親戚には
「頭が悪い・器量が悪い・ごくつぶし」と言われて暮らす
お化けと同居は怖いから
いつまでもいて欲しくない
「頭が悪いから?」
「器量が悪いから?」
「ごくつぶしだから?」
なんて泣きそうになる幽霊だ
とり憑かれたくはないが
何だかけなげで
ああ、忘れていた
Mと違って霊感の欠片もなく
とり憑かれたり
話を聞かされたり
髪を引っ張られたり
全くなくて
ありがたい
金縛りにあったことさえない
何だか
冷血な、情緒のないヤツに見えるのはなぜだろう。。。
萩原 浩
帯に書かれているキャッチにひかれて
読み始めた短編集
スプラッタな感じ
美しいもの
奇妙な世界なもの
火曜サスペンスなもの
いろいろで
でも
そうだな
ちよは可笑しくもあり
哀しくもあり
いとしくなるような幽霊ちゃんだ
明治39年生まれ14歳
ビーフジャーキーとカルピスとテレビがお気に入り
14歳なんだが
口調が古臭くて、おばあみたい
小さい頃に両親が死ぬ
親戚には
「頭が悪い・器量が悪い・ごくつぶし」と言われて暮らす
お化けと同居は怖いから
いつまでもいて欲しくない
「頭が悪いから?」
「器量が悪いから?」
「ごくつぶしだから?」
なんて泣きそうになる幽霊だ
とり憑かれたくはないが
何だかけなげで
ああ、忘れていた
Mと違って霊感の欠片もなく
とり憑かれたり
話を聞かされたり
髪を引っ張られたり
全くなくて
ありがたい
金縛りにあったことさえない
何だか
冷血な、情緒のないヤツに見えるのはなぜだろう。。。