某ちゃんノート

わざわざ電話するほどじゃないしなぁ・・・
メールすることもないよなぁ・・・
でもちょっと思った、ふと思ったこと

新釈言葉

2009-10-29 | 読書メモ
『新釈・走れメロス 他四篇』
 森見登美彦

名作が
時は現代
舞台を京都に移し
若者たちの青春群像として生まれ変わっている
ちょっとイメージしにくかった場所も
日本の地名になったとたん
想像できて、身近になる
『山月記』の虎だか何だかになった李徴も
この新釈では
天狗になった斎藤さんだよ
「会社の歯車になって働いたりしたくない」とか
「凡人にはわからない」とか言っちゃって
結局
あの人すごく阿呆でしたね~
なんて言われているの
分かりやすいし
面白いし
でも哀しさっていうか
馬鹿さ加減が実感できて
かなり響きます

『イケズの構造』
入江敦彦
には
京都人の気質を語りつつ
シェークスピアの台詞を京都弁で言うページがあるんだが
これもまた凄く良いんだ
To be or not to be. That's the question.

どうしよ~、どうしよねぇ~、どないしよ?
とか
生きるか死ぬかやって、イケズやわ~
みたいな・・・
韻を踏んで
難しい言葉になっているシェークスピアが
やっと意味がわかった感じになる

場所や名前、言葉でこんなに違うなんてさ驚きだ
勉強しても
辞書引いても
実感とは違うよなぁ。。。