寒暖差のある日が続いていますが、12月8日は寒い日でした。
歴史散策の仲間の皆さんと8人で奈良県橿原市今井町を訪れました。
重要伝統的建造物群保存地区の今井町は、かって「大和の金は今井に七分」といわれるほど繁栄した町、
現在も五百軒もの町家が連なります。
戦国時代に織田信長と戦ったまち今井町、称念寺を中心に寺内町として栄えた町。
東西600m、南北310m、周囲には環濠土居を築いた戸数1100軒、人口約4000数百人を擁する財力豊かな町でした。
赤い蘇武橋を渡ると歴史ある町並みを散策できます。
今回はボランティア・ガイドさんと2時間散策して、ていねいな説明で歴史や建物が理解できました。
生活している町並みがこれだけ残っているのは素晴らしいです。
また訪れたい町です。
蘇武橋のエノキ
景観重要樹木に指定、樹齢420年 樹高15m、樹周約5m、枝張り約20m、地域のランドマーク。
蘇武井(そぶい)
良質の水がこんこんと湧き出きて、今井の里の千軒の家々がこの水を毎日汲んでも、日照りが続いても涸れることがなかった。
今井まちなみ交流センター「華甍(はないらか) 」
今井町エリアの南東に位置しており、今井町見学の拠点となっている。左右対称の美しい明治建築です。
明治36年(1903)に社会教育施設として建設された建物で、奈良県指定文化財の旧高市郡教育博物館でもあります。
昭和4年より、今井町役場としても長い間使用された経歴があります。
白壁のきれいな町並み
寺内町として栄えた今井町の中心的存在の称念寺の山門 (称念寺は今修理中です)
称念寺 の太鼓楼
今西家住宅(重要文化財)見学事前予約
今井町の西端にあり、惣年寄りの筆頭をつとめていた家です。慶安3年(1650)に再建された民家ですが城郭のような構造で別名「八つ棟造り」と呼ばれている豪壮な建物です。菱形3段に重ねた当家の旗印を付けている。
外観は白漆喰塗籠(しろしっくいぬりこめ)
今西家大棟西妻鬼瓦(慶安3年銘)
最古の帳台構え お裁きの場である「お白州(おしらす)」
お白州の場としての空気間を保つために、3本ずつの梁を縦横に組み上げ、野性味豊かな豪快な空間が作り出されている(3本の梁は色が違う)
豊田家住宅
旧は材木商「西の木屋」牧村家の所有で、幕末には大名貸しを行い藩の蔵元等をつとめていた豪商です。
建物は寛文2年(1662)に建設されたもので、今西家住宅と並び今井町における上層町家の好例です。
拭き掃除ですり減った柵
馬をつなぐ金具
河合家住宅
江戸時代初期ごろ、上品寺村から移住し、古くより「上品寺屋」の屋号で酒造業を営んでいます。
18世紀中頃に建てられた早い時期の二階建て町家で二階に座敷等が設けられており、豪商の片鱗がうかがえる建物です。
錣(しころ)葺きの屋根
兜の鎧のように途中で流れを変えて二段にした屋根の葺き方
昼食は「粋庵」でいただき、「珈琲さとう」でぜんざいとコーヒーでゆっくりしました。
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