6月5日に芦屋市へ建物見学へ出かけました。
ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)は、大正7年(1918)にアメリカが生んだ近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトによって設計されたもので、灘の酒造家八代目山邑太佐衛門の別邸として、大正13年(1924)に完成しました。
1947年(昭和22年)に株式会社淀川製鋼所が社長邸として建物を購入し、1989年より「ヨドコウ迎賓館」として一般公開しています。
わが国でライトが設計し、建築された6件の建築物の中で、住宅として唯一創建当時の姿を留めている建物です。昭和49年(1974)に大正期に建てられた鉄筋コンクリート造りの住宅としては、初の重要文化財に指定されました。
玄関へのアプローチは、ライト独特のものです。敷地内の導入路をたどって、右手に見える住宅の外観を鑑賞しながら玄関に到達するようになってます。
玄関にあたる車寄せは左右対称の厳格なデザインになっています
2階応接室
入口は左右を装飾された暖炉や柱の大谷石(おおやいし)にはさまれ、幅が62cmと大変狭くなっています。室内に入ると天井の高い空間が広がります。
大谷石で作られた大きな暖炉
左右に嵌め殺しの大きな窓があり、周囲の景観を楽しめると同時に室内を明るくしています。窓の下には長椅子が配置され、座りながら鑑賞できるように配置。
大谷石の柱
壁の上には沢山の小窓がドアの形で設けられ、独特の雰囲気を醸し出しています
3階 西側廊下
窓に使われている飾り銅板は、植物の葉がモチーフとなっているようで、他の場所の窓やドア・鴨居の上の欄間など随所に使われています。
色も自然のグリーンに近づけるためわざわざ銅に緑青(ろくしょう)と呼ばれるサビを発生させています。
3階和室
メインの3室は、畳敷きの和室になっています。当初のライトの設計には無かったものが、施主の強い要望で実現した部屋です。
飾り銅板を使用した欄間が印象的です
4階 食堂北側
壁面にしつらえた木製の装飾は、端正で厳粛な雰囲気を醸し出しています。
天井は中央部が最も高い四角錘のような形になっており、三角形の小窓がアクセントになっています。
バルコニー北側
食堂南側からバルコニーに出られます
美しい山並や海が望めるここからの眺めは絶景です
阪急芦屋川駅から歩いてライト坂を登っていきます
緑に包まれた小高い丘の上に建っています。
芦屋川の滝
近くにある芦屋市立山手小学校です、素晴らしい
芦屋市谷崎潤一郎記念館
内容は省略します
春・夏・秋・冬の特別展が開催されます
海が近い場所にあります
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