どんよりとした雲に覆われた1日だった。
こう言う日は、低気圧症とでも言いたくなる
ふさぎがちな日が多い。
それをわかっていたので、
私自身の都合や感情が騒ぎだしても、できる限り、ただ眺めているように努めた。
だからといって、取り立てての効能や変化には気付かなかった。
ただなんとなく。ただなんとなく。
今日は早く帰ろう、と気持ちは固まっていった。
無気力になっていた訳ではなかった。
焦りや不安と程好い距離感が保てていた気がしていた。
孤独感や寂寥感と少しだけ仲良くなれたのかもしれない。
6時半には仕事場を離れた。
昼から降りだした雨も上がっていた。
何かをしたい訳でもなかった。