梅雨明け宣言はまだないけれど、夏がやってきた。
晴れ間が広がればジリジリと焼けつくように日差しを感じるし、
木々に限らずあちこちから蝉がウヮンウヮン鳴きだしてくるし、
吹き出すような汗の出方を見ても、
これはもう夏だ。
オリンピックが予定通り開催されていれば、梅雨明けはもう宣言されていたんだろうか?
再び非常事態宣言を出せと言う人もあるけれど、2020年も半年が過ぎ、
感染者が増えるのは心配ではないと、ようやく大手情報サービス会社が発表した。
新型コロナ感染が再拡大、本当の脅威は何か?|日本総研
大手マスコミの一社たりともが触れなくたって、風穴はあけられた。
フェイクニュースか風評被害か。感染すれば直ぐにでも死んでしまうような噂は正しくなかったようだ。
GO TO トラベルとかで各地の高速道路が渋滞している。
世間様を気遣っている風に心配顔をして報道していれば、わが身へ火の粉は飛んでこない。
車内でテレビやラジオを見聞きしていると、やはり多くはこのスタンスの報道がまだまだ多い。
そうは言ってみても、誰に笑われようが、誰に後ろ指指されようが、自分の歌を歌い続けるのは容易いようで難しい。
自分で選んだ道とは言えど、生活の糧を得る仕事として行う行為であれば、なおさら保身的になってしまうことだろう。
「大人の事情」なんて逃げ口上もこんな中から生まれ、その重みに耐えかねて死人が出ようとも金銭循環システムの維持は図られ続けていると聞く。
こんな筈ではなかったという自己嫌悪も、訳の分からん奴だという無理解もどこ吹く風。
受け入れたくない自分自身も、湧き起こる承認欲求も、走り去る車窓の風景。
客観視しているつもりでも、見事に食い違う思いの自分と世間の自分。
自らに由る考えや行動の為なら、生きてさえいれば、たとえ何を失おうとも何とかなる。
そう思わせてくれる人を、しばらく見ていないな。
昔から「一将功なりて万民枯る。」という。
頭の中のワンダーランドなイメージ先行世界から抜け出して、まずは何かを選んで行動を起こそう。
立身出世の世の中においても、各万民のそれぞれの功は、決して馬鹿にしたもんじゃない。
早くしないと、またどこかのお偉いさんが手柄を立てる度に、その陰で苦しむ人ばかりが増えていく。