ようやくゴクゴクと飲み物をのどに流し込めるようになった。
痛みが走る危険を意識しながら食べ物を噛むこともなくなった。
やっと一山超えた感が出てきて嬉しくなった。
あんまり長いからだろう。途中から気を配ってくれるようになった妻へも報告をした。
普段から何一つしてあげていないのだから当然だろう的な反応を確認した。
自分以外の人への心の中というのは立ち入ることは出来ない。
だから恐怖と喧伝で人を誘導するということになるんだろう。
新コロ怖いといいながら、ワクチン接種を進められると約半数の人が急ぎ打つことに抵抗を感じているという。
医療関係者からも、自分たちが先に打つ事への申し訳なさやはばかりの声も聞こえてこない。
そんな流暢なことを言っていられるのは、このウィルスの唯一の優しさなのかもしれない。
さらに進んで見晴らしのいいところまで多くの人で行かないと、見えかけている景色を口にする人もいないのかな。
この国の民主主義もやっぱり歪んでいるから、裸の王様をまだ誰も指摘できないでいるのだろうか。
本当のことより、まずは銭とコネという名の義理人情ということなのだろうか。