大型連休は飛び石となっている土日を残すのみとなった。
心地よい時空も、つまらない感覚も、もうここにはない。
再び日常を取り戻そうという意識が、出たり入ったりと少しずつ働きだしている。
連休のひと時は久しぶりに気分転換に役立った感じがしている。
ということは、周囲の人々につまらない思いをさせたことでもあるだろう。
無関心のバリアを張って、自分のこと中心に時間を過ごすことができた、ということなんだから。
この心地よさにまだまだ酔って胡坐をかいて、起こした摩擦のことなんか、煙が立つまでほったらかし。
更にいい気になって来た頃に、つまづき転んで、ついてないなと苦笑いすることだろう。
仕事のことに触れながら、何をしたくなってくるのか、すべきなのか。
そんなことも見えてくるかもしれない。
あたたかな陽射しに触れていると、紫外線のことなんて気にならない。
過ぎ去った桜の花や、今が盛りの穂を垂れるような藤の景色が走っていく。
散りゆく花を追って喜んでいられる今に、何が隠されているのだろう。