『アンビリバボー』(フジテレビ)の放送で「美容室のシャンプーで脳卒中に」と言うものでした。この問題は数年前にも週刊誌で取り上げられ、一時話題になりました。
これは首を大きく反らせている時に頭を左右に振られると後頭部を圧迫され、血管が傷つき血栓が出来ることで脳卒中になるのでは?と言う可能性が考えられるようです。
これを完全に否定する事はできないのは、シャンプー施術方法により、その危険性が十分に考えられるからです。
その条件とは?
1、シャンプー施術時の首の角度(バックシャンプーは特に注意)
2、シャンプー施術時の力加減(頭を左右に振らない)
3、シャンプー時の施術時間
その他にも様々な注意点がありますが、いずれにしても経験の浅いスタッフが施術にあたる機会が多い美容室でのシャンプー技法にこそ、危険性は高いと考えられます。
そのため本来はシャンプー施術こそ、熟練の技術者が施術にあたる事が望ましいと思います。
特に、バックシャンプー椅子(椅子とシャンプーボールが一体の物)は着座姿勢のまま、大きく首を後ろに反らせるため、この姿勢位置でのシャンプー施術には細心の注意が必要となります(販売メーカーは安全を主張しているが導入した現場の美容師からは不満の声もたくさん聞かれます)
これはヨーロッパと日本の美容室でのシャンプー技法に対する考え方が根本的に違うため、バックシャンプー椅子の事故は今後、最も心配されるところす。
この「美容室卒中症候群」の危険性については以前、クレールのHPでも指摘しましたし『エステオパシー協会』の講習会でも、何時も多くの美容師さんに最も注意を促していることなのです(姿勢位置や強い力のシャンプーの危険性)
尚、これらの危険性は番組の内容にもありましたが、長時間、首を折り曲げて(反らせて)行う施術は医療現場などでも、その危険性があることに変わりはありません。
いずれにしても、危険回避のための知識をスタッフ教育に費やす安全な美容室を選ぶ事をお勧め致します。