先日、一年半ぶりに「お客様」と感動の再会をしました。
彼女との初対面は今から3年前の春でした。 まだ、あどけなさの残るその少女はとても辛い髪のトラブルを抱え、病院を転々としていたそうです。 知人の紹介でクレールに初めて来店された時、彼女の髪は全髪脱毛(90%脱毛)の状態でした。その後クレールでエステオパシーを始めて1年半で約90%回復をしましたが、再び脱毛をしはじめました。 この時「この髪は誘導毛なので一度は抜けますが再び発毛しますよ」と、お母さんに説明しました。
しかし、お母さんの心配はとても深刻なものでその後再び皮膚科を訪ねられたそうです。 その診断結果では「なすすべがありません」と言われ仕方なく何の治療もせず、しばらく様子を見ていたそうです。 しばらくすると彼女の髪は再び発毛しはじめ、その後1年半の間で完治したのです。(実は誘導毛が抜けた時点で発毛サイクルはリセットされているのです) そして一年半後に再びクレールを訪れた彼女はとても豊かで美しい髪を輝かせニコニコと微笑んでいました。3年前、初めて出会った時は、うつむきがちで私達と話すこともなく、おとなしかった彼女とはまるで別人のようで、その姿は自信に満ち溢れていました。 そして何より嬉しかったのは、お母さんに言われた言葉です。それは「この髪を最初に切る時はクレールさんでお願いしたい、と娘に言われ連れてきました」と言って頂いたのです。 その日、お帰りの際、お母様と娘さんが二人揃って深々とお辞儀をされ「本当にありがとうございました」と言われた言葉が今でも心に残っています。
この再会には心から感動し嬉しく思いました。 そして、このような体験が出来る美容師でいられることを、あらためて幸せに感じました。