クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

感動の再会

2006年04月14日 | 安全な美容を選んでね

先日、一年半ぶりに「お客様」と感動の再会をしました。 

彼女との初対面は今から3年前の春でした。 まだ、あどけなさの残るその少女はとても辛い髪のトラブルを抱え、病院を転々としていたそうです。 知人の紹介でクレールに初めて来店された時、彼女の髪は全髪脱毛(90%脱毛)の状態でした。その後クレールでエステオパシーを始めて1年半で約90%回復をしましたが、再び脱毛をしはじめました。 この時「この髪は誘導毛なので一度は抜けますが再び発毛しますよ」と、お母さんに説明しました。

しかし、お母さんの心配はとても深刻なものでその後再び皮膚科を訪ねられたそうです。 その診断結果では「なすすべがありません」と言われ仕方なく何の治療もせず、しばらく様子を見ていたそうです。 しばらくすると彼女の髪は再び発毛しはじめ、その後1年半の間で完治したのです。(実は誘導毛が抜けた時点で発毛サイクルはリセットされているのです) そして一年半後に再びクレールを訪れた彼女はとても豊かで美しい髪を輝かせニコニコと微笑んでいました。3年前、初めて出会った時は、うつむきがちで私達と話すこともなく、おとなしかった彼女とはまるで別人のようで、その姿は自信に満ち溢れていました。 そして何より嬉しかったのは、お母さんに言われた言葉です。それは「この髪を最初に切る時はクレールさんでお願いしたい、と娘に言われ連れてきました」と言って頂いたのです。 その日、お帰りの際、お母様と娘さんが二人揃って深々とお辞儀をされ「本当にありがとうございました」と言われた言葉が今でも心に残っています。 

この再会には心から感動し嬉しく思いました。 そして、このような体験が出来る美容師でいられることを、あらためて幸せに感じました。

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消費者に安全性が見えていますか?

2006年04月14日 | 安全な美容を選んでね

最近では、様々な業界の不祥事が相次いでいます。先日も卵の賞味期限の偽装が発覚し、その後も何件かの生産業者が古い卵を出荷していたことが判明しました。何度も繰り返される賞味期限の偽装問題で消費者は安心して買い物をする事が困難になりました。 

この事は食品業界に限らず、どの業界にも同じことが言えます。私たち美容業界でも利益の追求が優先され、提供している施術や商品の安全基準が崩れてきました。 

例えば、こんな事を担当美容師に質問して見て下さい。 

1、なぜカラーリング剤やパーマ剤で、かぶれることがあるのか? 

2、カラーリング剤は薬事法で加温してはいけないと決められているのはなぜか? 

3、パーマとカラーを同時にしてはいけない事が薬事法で定められているのはなぜ? 

4、一度カラーリングでかぶれた人が次にカラーリングをすると、どうなるのか? 

これらの簡単な質問に明確な答えが返ってこなければ、お客様の安全を守ることは出来ません。これは最も危険なことですね。 今では、美容業界以外の多くの団体が様々な研究機関を通じて化粧品の危険性を追求し開示しています。

それなのに美容室での危険な施術は今でも改められていない事がたくさんあります。 「分からなければ大丈夫」などの心得は、サービスを提供者のモラルにかけるものです。 

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どっちが本当?

2006年04月14日 | 美容について

先日、お客様に「妊娠したので、カラーリングをしばらく止めた方がいいですよね?」と尋ねられました。そこで「それでは授乳が終るまでカラーリングを控えましょう」と、お答えしました。 いつもの何気ない会話で感じた「信頼感」それには、こんな訳があるのです。

その、お客様は2~3ヶ月に一度、カラーリングを楽しんでいます。そこで、「そろそろカラーリングをしようかな?」と思った時、ご自身の妊娠を知りました。数日後、保育園で、美容師をしている、お友達にカラーリングを勧められ「妊娠したから止めています」と答えたら「カラーリングをしても大丈夫だよ」と言われたそうです。 その時、彼女はクレールで聞いている話を思い出し「どっちが本当?」って思ったそうです。 

現在、妊娠中のカラーリングの安全性については100%安全とも、危険とも言えません。しかし、はっきりしている事は、どの化粧品メーカーも妊娠中のカラーリングの禁止を説明書に掲載し警告しています。また、多くの研究団体(北里大学・等)が妊娠中のカラーリングが胎児に与える影響を指摘しています。 それでも、「出来ればやりたい」と思う、お客様の気持ちと売り上げのために「絶対やりたい」と思う美容室側のお互いの気持ちがリンクした時にカラーリングは行われているのでしょう。 

クレールでは徹底して、妊娠から授乳期間が終るまで、カラーリングを控えるように勧めてきました。 それは、私たち美容師の「誠意」と、お母さんの赤ちゃんへの「思いやり」が赤ちゃんの健康へ繋がる事と信じているからです。

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化学薬品の鎧?

2006年04月14日 | 美容について

最近、パーマがあたりにくい・パーマがすぐに取れる・カラーが染まりにくい・退色しやすい。また、ツルツルして、ピンやバレッタなどが滑り落ちる。そんな事を感じたことはありませんか?

これは、シャンプー・リンス・トリートメントに配合されているシリコン剤の仕業です。 

今から20年ほど前に、安くて性能の良いシャンプー剤の開発に化粧品メーカーが試行錯誤の末、見つけ出したシリコン剤の普及により、女性の髪の艶や香りの持続性などは飛躍的に向上しました。中には「枝毛コート」なるものまでが発売され、まるで「化学薬品の鎧」のように思いました。

ところが、そのシリコンのコーティングによって、髪に重大な危機が迫っています。 

現在、シリコンは、合成技術の向上で(油性・水溶性・揮発性)など、様々な種類が、化粧品に配合されています。実はこれが大きな問題なのです。 そもそも、シリコン剤の特性は、強い防水性や滑りの良さから、様々な加工剤(衣類や靴の防水加工・窓のコーキング・洗面所や風呂場などの防水剤)として使われてきました。これらのシリコン剤を配合していた時代のシャンプーやトリートメント剤は撥水性が強いため、シャンプーなどの施術の際に美容師にも見分けられ、対応にもさほど困ることはありませんでした。

しかし、最近のシリコン剤は水溶性や揮発性のものが多く、よほど注意深い美容師でなければ見抜くことが難しく、 そのためパーマやカラーでのオーバータイムを起こすことが多くなりました。(パーマや縮毛矯正で髪がチリチリやビビリ毛になるのはそのためです) また、シリコンは頭皮にも皮膜形成するため新生毛が生えにくく、脱毛の原因にもなっています(女性の抜け毛・薄毛の原因はこれがほとんどです) 

これでは「傷んだ髪を修復」などと書かれたヘアケア商品が髪を守るどころか、よりダメージを招いているようですね。 そんな「化学薬品の鎧」は1日も早く脱ぎ捨ててしましょう。

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真実が明らかに!!

2006年04月14日 | 美容について

2004・12・23の米科学誌サイエンス電子版に、ハーバード大学医学部ダナファーバーがん研究所の西村栄美(えみ)助手らが、白髪ができる原因は、毛に色を付ける細胞のもとになる「色素幹細胞」が失われるためと、発表しました。西村さんらは色素細胞のもとになる色素幹細胞の、Bcl2という遺伝子が働かないため「若白髪」になるマウスを調べると、色素幹細胞が死んで消えてしまい、色素幹細胞から色素細胞ができないため毛が白くなっていた。 人の毛根で色素幹細胞の量を調べると、20~30代に比べ、40~60代で約半分、70~90代では約1割しかなく、年齢とともに減ることがわかりました。(2004・12・24毎日新聞より) 

このように、白髪についても少しずつ、真実が解明され、改善のための新薬などの開発も徐々に進んでいるようです。 しかし、昔に比べ女性の脱毛症や白髪の低年齢化は進行しています。

それは、昨今の過度の美容施術や化粧品に配合されている化学薬品の合成が複雑になったことで、幹細胞が傷つけられ、実年齢以上に加齢しているからです。そのため、髪の老化が低年齢化しているのです。 

クレールが長年にわたり「安全な美容」に拘り続けてきたのも、幹細胞の変性による毛髪のダメージを防ぐ事です。今回のハーバード大学医学部の発表にて、化粧品メーカーが商品開発に向けて動き出すことでしょう。

でも、将来の髪の状態の鍵を握っているのは、安全な美容施術を心がけている美容師ではないでしょうか?。

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本当に必要ですか?

2006年04月14日 | 美容について

最近では女性専用の育毛剤が発売されています。 それは、現代の女性の脱毛症が増え続けている事を物語っています。 医療現場でも、プロペシア・フロジン・ロゲインなどに代表される市販品よりも、強い育毛剤を医薬品として処方していますが、どれも効果は得られていないのが現状です。つまり全ての症状に育毛剤が有効に働く訳ではありません。 

そもそも、女性の脱毛症は、過度の美容施術・ヘアケア商品の乱用・ヘアケア商品の成分・睡眠不足・ストレス・アレルギー・過度のダイエット・薬などの服用・環境汚染・食事の変化・水の汚染などの、数々の要因が絡まりあっていて、とても複雑です。 これらに共通する事は、いずれの要因も生活習慣病と同じであると言うこと。

つまり、美容施術や安全な化粧品などを選ぶことで、改善される事が、たくさんあるのです。また、それを改善しなければ、育毛剤を使用しても意味がありません。(シャンプーを変えただけで、改善される症例もたくさんあるのです) 

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人事ではありません

2006年04月14日 | 美容について

週間雑誌「女性セブン」の掲載記事に「女の薄毛こうしてレスキュー」と言う記事を発見しました。その記事の内容で最も興味深いものは、かつらメーカーの「昨年の新規顧客の割合は男性32%に対し、女性68%でした」と言う書き出しです。勿論、この場合の(かつら)とは、おしゃれのためのウイッグではありません。 

ここ数年の間に、急増している女性の脱毛は現代病の一つとも言われています。 

さらに、問題は、これらの現象に美容業界の関心が低い事です。すでに、多くのかつらメーカーやエステ・ティックサロンは「女性の育毛」をメニュー展開しています。さらに、女性の脱毛症が増えた原因に美容施術(パーマやカラーの頻度)などが関わっていると訴えています。

現実に、脱毛症を引き起こす可能性のある、過度の施術が頻繁に行われている事も否定できません。 

もしも、美容業界が早くから、女性の髪に危機感を感じていたならば、パーマとカラーを同じ日に行うなどの危険な施術を行うサロンは存在しないでしょう。 

私たち美容師にとっても、女性が髪を失う事は、同時に職を失う事でもあるのです。 また、美容師ほど多く髪や頭に触れる職業も他にはありません。その髪の専門家である美容師だからこそ、女性の脱毛改善のお手伝が出来るだと思います。

女性が髪を失うと、美容師は仕事を失う。これは、いずれも人事ではありません。

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