前回のブログでは頭皮の洗いすぎ(石油系合成界面活性剤による脱脂)が、より薄毛や脱毛の原因になる事を皮膚科医の方のお話でご理解頂けたと思います。
それなのに、最近では「お家でヘアエステ」などのクレンジング剤が市場にたくさん現れています。
今から10数年前に私達がヘアエステの重要性を広めるために講習会を行った時、多くの美容師さんから「ヘアエステなんて儲からないから」とか「女性に育毛なんか必要ない」などと言われ興味も示されませんでした。
しかし近年、女性の髪のトラブル(薄毛や脱毛症)が急増し、深刻化するにつれ、ヘアエステが広がり、今ではヘアケア専門店なんて言うのも少なくありません。残念ながら市場とはそんな物なのですね・・・・・
また、そのためのホームケア商品を素早くラインナップするあたりは、大手化粧品会社の抜かりなのいところで「儲かれば何でも良い」精神がありありなのです。
でも実際に、ヘアエステが必要になったのは化粧品メーカーの粗悪(コーティング剤や石油系の界面活性剤の乱用)なヘアケア商品や美容室での売り上げアップのための過度の美容施術などによる事がほとんどなのです。
そう思うと『お家でヘアエステ』が必要になったのは一体誰のせいなのでしょうかね?
特に「頭皮の汚れをスッキリ落とす」などと宣伝している頭皮のクレンジング剤には、その強い溶解力や殺菌力により頭皮の剥離や皮膚の活性に必要な皮膚常在菌などの死滅により毛母細胞が傷つけられたり、アレルギーを起こすなど、返って脱毛の原因にもなり、危険性すら感じます。
勿論、一般の美容室で行われるヘッドスパやヘアエステにもそれらの界面活性剤やコーティング剤が配合されているので、頭皮・頭髪にとっては良いものとは言いにくいものです。
現代の女性の抱えている薄毛や脱毛症の問題解決には、単にメーカーさんの材料やシステムを取り入れた施術だけでは対応しきれないところにまで来ているのです。
もし、それらの症状で悩んでいる方は、まずは自宅でのヘアケア商品を出来るだけ安全な物を選び、経験豊富で的確なアドバイスをしてくれるヘアサロンにて優しい美容施術を受ける事をお勧め致します。
勿論、ヘアエステは安全性の高い材料と施術により素晴らしい結果が出る事は間違いないありません。それを見極める必要がある事も紛れもない事実ではありますが・・・・