クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

天然成分なら安全なのか?

2017年07月08日 | ヘアケア
近年では天然素材=安全なんて事が取り沙汰されるようになりました。
確かに危険な化学薬品が多くなってきてることは間違いありませんが、だからと言って天然成分が100%安全とも言い切れません。

例えば漆や蕎麦や小麦などの100%天然素材の物でも時には死に至るほどの激しいアレルギーを起こす人もいるからです(人によっては水道水でもアレルギーを起こすこともあるのです)

また、ヘアカラー剤などのついてもヘナは天然素材だからと思われていますが、100%天然ヘナでもアレルギーが起こり入院した人もいるほどです。

良くシャンプー剤の原料についてはアミノ酸系や天然素材由来でも合成されているから危険と言われ、石鹸系が良いと考えている方もいるようですが、石鹸系のシャンプー剤は残留性などの問題で正直頭皮・頭髪を洗うのには絶対に不向きです(勿論、アレルギーを起こす場合もあります。小麦由来の石鹸がそうであったように)

こうなると、天然素材よりも案外としっかりテストしている合成成分の方が安全なのではと思えて来ますね。

実際、お醤油などの調味料などにも防腐剤などは配合の上限基準が決めれていて、防腐剤無添加で知らず知らずに腐敗した物を使うよりは、少量の防腐剤を配合した方が体に安全だと国やメーカーは主張している事もあります。

大切な事は天然でも合成でも原料メーカーが厳しい審査に出していて製造メーカーに資料提供をしているのかが問題なのですが、これについては一般のユーザーさんには分かりにくいですね(一般の美容師もなかなか知らないとお思います)

それを知るとしたら、販売価格ぐらいでしょうか?(中には粗悪な原料でも高価格の荒手のメーカーもあるから気をつけてくださいね)

なので、もしも敏感肌の方が新しい商品を使う時には、例えシャンプー剤でも、しっかりとパッチテストなどして自分に合うか合わないか?を見極める事をお勧めします。

最近ではインターネットに化粧品原料の鑑定などをしているサイトを良く見ますが、それらを見ると大抵の場合は合成界面活性剤には×をつけていますが、この時代は原料メーカーもアレルギーや敏感肌に対してかなり厳しい検査をクリアしているので、余程の低価格商品でない限り大きな問題はないと思います。

それでも粗悪な化粧品がたくさんある事は間違いありません。

だからこそより慎重に、そして安全な商品作りを目指しています。

『天然成分だから安全』なんて、それだけを過信しないよう気をつけてくださいね。
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