クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

クリームシャンプーってどうなの?

2019年08月26日 | ヘアケア
最近は様々なメーカーが女性の育毛に関する商品展開をしていますが、セーヌを開発してからは正直、他社さんの製品は全く気にならなくなりました。

それと言うのも、どんなに素晴らしい理屈を語っても『結果が全て』だからです。

近年の新原料は本当に良い物が多くなり、それらを組み合わせれば、ある程度良い製品は出来ますが、だからと言って何でも入れれば良いのか?と言うとそれはまた別問題です。

それは原料の配合比や相性など処方のバランスで製品の出来栄えが随分変わるからです。

結局のところ良い製品とは?市場に出した時にユーザーの方々から高い評価を頂き、何時までも支持して頂ける物だと思います。

そんな事もあり、最近は他社さんの製品にはあまり興味を持たなくなりましたが、先日お客様より「クリームシャンプーってどうなのよ?」とのご質問を頂いたので自分なりの見解を書いてみます。


女性の育毛で良く宣伝しているSシリーズのクリームクレンジング

全成分:水、セテアリルアルコール、PG、BG、ステアロキシプロピルジメチ ルアミン、乳酸、ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン、ユーカリ葉エキ ス、センブリエキス、ローヤルゼリーエキス、コウキ葉エキス、センチフォリ アバラ花水、ヒマワリ種子油、ラウラミドプロピルベタイン、PPG-3カプリリ ルエーテル、ステアリルアルコール、PEG-45M、ジアルキル(C12-18)ジ モニウムクロリド、ヒドロキシエチルセルロース、メントール、アモジメチコン、 ラウレス-3、ラウレス-16、セテアレス-7、セテアレス-25、イソプロパノール、 エタノール、香料

人気のクリームシャンプーK
水、パルミチン酸イソプロピル、セタノール、グリセリン、DPG、セトリモニウムプロピド、ステアリルアルコール、ステアリン酸グリセリル、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ケブカワタ種子油、エタノール、アルキル(C12,14)、オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCI、スクワラン、ハチミツ、ヒマワリ種子油、ジメチコン、アルガニアスピノサ核油、イソステアリン酸水添ヒマシ油、エチルヘキシルグリセリン、ヒドロキシエチルセルロース、乳酸、ポリオタニウム-7、アモジメチコン、ジココジモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、セテス-20、ヘマチン、アルニカ花エキス、オドリコソウ花/葉/茎エキス、オランダカラシ葉/茎エキス、ゴボウ根エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、ニンニク根エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、ローマカミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、リンゴ果実培養細胞エキス、レシチン、キサンタンガム、デキストリン、アセチルペプチド-1、ポリクオタニウム-51、アスコフィルムノドスムエキス、ソルビトール、マコンブエキス、海塩、BG、香料、メントール、PPG-3カプリリルエーテル、フェノキシエタノール
(上記の赤い文字は抜け毛、薄毛、敏感肌、アトピー性皮膚炎などの方々は出来れば避けたい原料です)

クリーム系のシャンプーの謳い文句には泡が出ない事が安全だと、あたかも洗浄成分(気泡)の界面活性剤がいけないような表現をしています(中には界面活性剤、無配合なんて惑わすもにまで)

それには界面活性剤=泡(洗浄剤)が危険なんて認識に少し誤解があるかも知れません。

現実、以前に講習会にて美容師のおじさんも「私は界面活性剤が入ってないシャンプーを使ってる」と言われて「この人本当に美容師???」なんて思ったことがありました(勿論、その人のお店にあるシャンプー剤は普通のアミノ酸系のシャンプーです)

そもそも界面活性剤には起泡性のある洗浄成分もあれば、水系と油性の原料を混ぜ合わせる可溶化剤など、様々な種類の物があります。

上記のクリームシャンプーにもカチオン界面活性剤(トリートメントなどに良く使われる)がしっかりと配合されています。
そのカチオン界面活性剤は、実は起泡性のある洗浄成分よりも肌への吸着性(残留性)が強くアレルギー報告のある物が結構あるのです(4級カチオン面活性剤は特に注意が必要です)

さらにクリームシャンプーはシットリ感やサラサラ感をアピールしていますが、それはシリコンを結構な量で配合しているからで、これなら少々傷んだ髪でもサラサラになる事は当たり前だと思います。

でも女性の育毛についてアピールしている会社が溶解性の強いカチオン界面活性剤や頭皮への残留性の強いシリコンを配合し「頭皮にしっかり塗布して濯ぐだけ」として販売すること自体が信じられません。

これ程までに『ノンシリコン』をアピールする時代になってもシリコンを配合するという大手メーカーの無神経さにはちょっと疑いますね。

さらに最近になって「シリコンや変性シリコンは安全」なんて言う美容師さんや化粧品メーカーさんも増えてきましたが本当にそうでしょうか?
シリコン(石油由来)は水に溶けないため、生分解性の悪く皮膚(頭皮)の新陳代謝の妨げになる原材料で、少なくとも育毛サロンで取り扱う商品には配合されていません。
それに、もし本当に影響のないものなら、わざわざ「ノンシリコンシャンプー」なんて商品を出す必要は無いわけないですからね。

いずれにしても、シャンプー剤の長い歴史を見ても気泡性のあるシャンプー剤が定番である以上、その事自体は問題ではなく、素材の質や洗い方にも正しく選ぶ必要があららますね。

いずれにしても、化粧品業界の事だから、しばらくしてクリームシャンプーも世の中から自然にフェードアウトしてしまうでしょう。

なぜなら、現在の界面活性剤(洗浄成分)の開発は凄まじく、より補修能力が高く、より安全性の高い原材料がメーカーさんから、たくさん出てきているのです。

何よりも質の良い気泡はシャンプー時に髪と髪の摩擦を減らすクッション性も持たせているために、とても重要な役割があるのです。

どちらが良いとか悪いではなくて、クリームシャンプーにもカチオン界面活性剤が配合されているために、しっかりと洗い流さないと頭皮にトラブルが起きる可能性がある事を充分に理解しておいてくださいね。

※クリームクレンジングとして「泡立たないのが良い」とアピールしている傍で「まさつレス〜」と豊かな泡で洗うのgs良いとアピールしているボディーソープも同じ美容業界の最大手のC社の製品です。
この矛盾を皆さんはどう思いますか?
こんないい加減なコンセプトだから次から次へと流行を作り消えていくのでしょうね。


コメント
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