クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

洗い過ぎは皮膚常在菌に影響を・・・

2016年01月27日 | 美容について
「シャンプーを毎日するとダメですか?」なんて事を聞かれる事があります。

それは頭皮や体などの表皮を守っている皮膚常在菌のバランスが崩れてしまうと言う心配があるからでしょう。
でも正しくは洗い過ぎ(回数ではなく)洗え過ぎ(脱脂力や抗菌性)の問題なのです。

皮膚常在菌とは「アレルギー」や「女性の脱毛」を守るの大切な菌で様々な菌が生存し、1人1人違うバランスを持っている事により肌質は異なります
常在菌には「善玉菌」と「悪玉菌」が存在し、例えば善玉菌よりも悪玉菌が多くなるとニキビやアトピー性皮膚炎などの原因になり、逆に善玉菌が多く生存していると余分な皮脂を食べ、皮膚のpHを保つ脂肪酸を作り、病原菌やアレルギー物質の侵入を防ぐバリア層を作ります (そのため健康な皮膚の等電点は弱酸性と言われる)

こんな大切な皮膚常在菌とは仲良く付き合いたいものですね。

では、なぜ「皮膚常在菌」のバランスが崩れるのか?
それは、合成シャンプーや化粧品などに含まれている硫酸系の合成界面活性剤・殺菌剤・防腐剤・香料などの酸化毒により、善玉常在菌が死滅するからです

例えば洗顔や入浴後、常在菌の餌となる皮脂の分泌がされるまでに最低でも2時間(アトピーや乾燥肌の人は8時間以上かかるそうです)掛かるそうですが、その皮脂を食べた常在菌が脂肪酸(皮脂膜)を作り、バリア層を作るのだそうです

そんなこんなで、今日もボディソープの被害相談をお客様より受けました(体が痒い~)
そして、合成界面活性剤の生分解性について説明していたら「そう言えば何時までもタオルを濯いでも泡が切れないね」と話していました。
それこそが「洗え過ぎ」(脱脂)の正体なんですよ。

☆皮膚常在菌の働き

1.脂肪酸などで保湿成分をつくり、肌の乾燥を防ぐ。

2.活性酸素の制御により老化を防ぐ。

3.皮膚に有害な病原菌やアレルギー物質の侵入を防ぐ。

4.皮膚のpH調整などにより免疫をあげる。

5.色素沈着を防ぐ。


こんな働き者で頼もしい皮膚常在菌も(アルカリ性の石鹸・石油系合成界面活性剤・防腐剤・香料)などにより生存が難しくなるため、アトピーや敏感肌の方は使用を避けて下さいね

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