何もなければ、月に1回は国立科学博物館に足を運びます。
残念ながらこのような状況。休館からの再開への見通しは立っていないようです。
休館でも様々な発信があるようで、
この映像もその一つ、
https://www.youtube.com/watch?v=cz2ekyf2yu8
おぉ、虫こぶ。
名前の付け方がしシステマティック。
でも、身近な虫こぶと言われても、なぁ、と思っていたところ、
Oh!
本当にいました。
何回も通り過ぎた光景でも、
予備知識が少し増えるだけで、見える世界が違うんだなぁ、をプチ体感。
虫こぶに限らず、同じことが色々な分野で言えますね。
順調にすくすくと育っています。
ただ、片方だけ、胚乳のまわりに、白いカビが生え始めました、、、
籾殻がない分、吸水は1日で十分のようですが、
その分、デリケート。
丁寧に取り除いていくしかないのでしょうか。
そろそろ出荷します。
春の野草の観察、
中学1年の観察として定番です。
今年は休校の影響で、無理だろうな、、、、。
写真も豊富だし、まあいいか、、、
でも、実物がいいんだよなぁ、、、
いろいろとぼんやりと考えたあと、
何となく作ってみようと思ったドライフラワー。
グリセリンを使用する方法と、
シリカゲルを使用する方法を試してみました。
戸棚から引っ張り出してきたシリカゲル
あ、赤い、、、、。塩化コバルトが水分に反応しています。
レンジで2分
おー!! だいぶ水分が飛んだようです。
さらにレンジで2分
いい感じ。
冷まして容器に入れた後、
野草をいくつか忍ばせました。
1時間後には、
どこに忍ばせたか、一目瞭然!!
そして、なんでしょ、アートっぽい。
しばらくこのまま冷暗所で寝かせます。
数個を準備したところで、授業には活かせないだろうけれど、
保存のスキルは役に立つ!!と信じて修行します。
満足なものができそうだったら、
もっと大量にシリカゲルを購入してみます。
0日目は水に浸し、
1日目からは、水で湿らせたキムワイプ、ペーパータオルの上に置いていました。
この季節でもどんどん乾燥していくため、霧吹きがこまめに必要でした。
さすがに付きっきりでお世話するのもなぁと思い、
土に植えました。
少し早い気もしますが、、、。
以前、購入した植物ライトを使用しました。
うーん、何とも言えない色だなぁ、吸収しやすい波長だとは言え。
それに、この芽生えの段階で使用するのが適しているのか否か。
一旦、中止してみます。
まだ、カビが生えてきている様子はありません。
でも、慎重に。チェックは続けます。
今年も玄米の発芽をはじめました。
一昨年収穫、昨年購入した玄米で、発芽するか不安でしたが、
発芽率50%程度でしょうか?
ここ数日、気温が低かったため、
湯たんぽやヨーグルトメーカーで温めながら待ちました。
今日で4日目。
発芽したお米だけ、容器を入れ替えました。
発根しているものも2つ3つ。
まだありませんが、
この先、カビとの闘いですね。
まずは何か読んでみよう、
そう思って手に取った1冊目。
生態学が専門の同僚にお借りした読み物です。
タイトル通り、形から意味を探っていきます。
構造から機能を推測するために、
よく観察して比較・分類。
植物が存在するために必要な形、
植物が子孫を残すために必要な形、等、
ゆったりリラックスした気持ちで予想しながら読み進めました。
教材のタネをストックした感じです。
そして、じっくり読まないまま何年か過ぎてしまった
生物教育の先生に薦められて購入した一冊も、手にとってみました。
こちらは子孫をいかに残すが、に絞られたストーリー展開。
掲載されている写真やレイアウトが、
何だかほのぼのするタッチ。
どちらかというと、
何かを調べたいと思った生徒に読んでもらいたい感じ、でしょうか。
どんな形が光合成に適しているのか?
どんな形が体を保持できるのか?
どんな形が子孫を残しやすいのか?
コアになる問い、お題はこの辺りにしてみます。
気付いたら、最後に更新してから1年近く経っていました。
コロナウイルス感染拡大地域に住んでいますが、
今のところ元気に過ごしております。
今年度は中学理科も担当予定、
となれば(?)、とりあえず、校庭を散策しました。
カタバミ、カラスノエンドウ、ナズナ等、
教科書の背表紙に記載されている草本たちは、
安定してご生育の様子。
確認することによって安心する心理は根深く、
授業者たるもの博学であり教授しなければならない、
そんな縛りがあるようです。
もちろん、知識は多い方が見え方が広がると思います。
で、実際には増えても広がっていないから、
嫌になってしまうんですね、自分自身を。
無意識に縛るのは、何だか損。
縛らないためのしかけ、が、しばらくテーマになりそうです。
そんなことを考えていたら、
明らかにがく片の違うタンポポを見つけました。
一番左は、がく片が反り返っていいるので、多分、セイヨウタンポポ。
右2つは、見事に張り付いているので、セイヨウタンポポではなさそう。
ただ提示して説明するだけでは、ふーん、で終わりそう。
ここからどんな問いが生成されるか?
その問いにどのようにアプローチするか?
これらを支援するのが私たちの役目であって、
また、自然発生するのを待つのは放任だと感じてしまう、
あぁ、いい塩梅って何だろう。
人種は存在しない -人種問題と遺伝学 | |
山本 敏充,林 昌宏 | |
中央公論新社 |
帯は大事だなぁと思った一冊。
帯に大きく示される
「集団内の多様性 > 集団間の多様性」
に内容が集約されています。
そのうえで、
人間の尊厳が等しいことは、
生物学的な秩序に基づくからではなく、
われわれの社会が生きのびるために必要不可欠な政治的選択であることを結論としています。
遺伝子研究の成果をただ並べるだけでなく、
優生学の歴史や、
人種差別に反対する人々の観点についての記述等、視点を変えながら、
現代を生きるわれわれが、遺伝についてきちんと認識する必要性を訴えています。
この本のテーマは、サブタイトルにもあるように、
人種差別と遺伝学のため、
遺伝的差異に焦点を当てています。
差異に対してどう捉えるか。
無意識のレベルにしまい込まれている前提認識はなかなか自覚できないように、
差別は無自覚に行われています。
ホモサピが生き残ろうと思うのであれば、
既にしまい込まれた、またはしまい込まれそうになっている差別意識、
つまり、すべての人間においてその尊厳は等しいと思わないという価値観を、
意図的に修正する場を設定する必要があるのです。
遺伝分野の授業を展開する時には、
差異に関する問題に配慮する姿勢はが最低限必要だと
改めて感じました。