日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

デンプン(甘くない)はだ液で分解されて麦芽糖(甘い?)ができる。

2018-05-03 18:34:37 | 中学理科2分野(生物)

中学校では定番の消化酵素の実験。

酵素によって分解されるよーを、
ベネジクト液&ヨウ素液で視覚による確認を行うのが王道です。

で、あえて、味覚によって確認するのはどうだろう?
研究室のお二人にもご協力いただき、試しました。

すぐに食べる(対照実験)
口の中でしばらく保持し、だ液と十分に絡ませる。 


結果、甘いのかどうかは良くわからないけれど、
味は明らかに変わった、ということです。はい。

変化したことはわかるけれど、
麦芽糖かどうかは分からない、ですけれど。
導入にはいいか。

「身近な教材」というフレーズはよく使われますが、
オブラートって生徒にとっては身近ではないんだろうなぁ。
お菓子を包んでいるもの、のイメージの方が強いかも知れません。
私自身も、薬を飲む時に使ったことはありません。
10年以上前に他界した祖母が、
よく、こたつで粉薬を包んでいた思い出があるくらいです。
昔ながらの包むタイプはもちろん売っていますが、
最初から袋状になっているオブラートもあり、
おぉ、確かに便利かも。 


 

 

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まさかの放置技!!花粉管の伸長

2018-04-27 06:51:00 | 中学理科2分野(生物)


この4月、中高一貫校に異動しました。
中2、中3の2分野と高校生物を担当します。
中学理科では、

「脱レシピ実験」

をテーマの一つとして、思考錯誤の日々です。

学習者自身が色々と試しているので、
中々、面白い取り組みも。

ある3年生が、
「時間がなくなったので、
プレパラートを次の時間に見ていいですか?」
と保管を希望。
プレパラートは、寒天+スクロース+インパチェンスの花粉。

付箋に氏名を書いて保管。
次の時間に観察すると、
いや〜スゴイ。

花粉管伸び伸びで絡まっている様子がくっきり。
プレパラート作成から3日経過しているので、
水分は飛んでカピカピ。

いい感じでガラス間に挟まっています。

花粉管伸長の観察は時間が勝負。
だからこそ観察に適した花を選ぶのですが、
偶然とはいえ、1コマで勝負しないこの放置。
残念ながら、放置あと観察した生徒は、さっさと片付けたので写真はありません。

ほかの生徒は、
まず、ユリの雌しべ柱頭の蜜を
スライドガラスに擦り付けてから、
花粉をつけて観察していました。

そうだよねぇ、
一番伸びるはずの条件だよね。

もちろん、望んだ通りに進まなかったケースも。
ボルボックスを染色したら、どうなるのか?
動きが止まったことに驚いていました。


その生徒は内側にある細胞の塊を核とみたてていた。
と、私は予想しているのですが、
記録する、表現するところまでたどり着いていません。

さて、どの程度の枠が必要?






授業者自らが「教科する」例・・・気孔の開閉モデル

2017-05-14 08:57:31 | 中学理科2分野(生物)

 

 

高校生物(4単位)の授業にて。
気孔が開閉するためには、孔辺細胞がくねっと曲がる必要があります。

そのしくみはとってもシンプル。

細胞壁の厚さが均一ではないため、
吸水した時に、厚いところより薄いところの方が膨張し、
くねっと曲がるのです。

教科書にも分かりやすい図が載っているのですが、
なんとなくモデルで実演。

材料はバルーンアート用の風船とセロハンテープ。

吸水(空気を入れる)と細胞(風船)が自然に曲がるよ〜、
を実演したいだけです。

空気を入れる前の風船に、
三分の一幅でカットしたセロハンテープを貼るだけ。
細胞壁が厚いところ(セロハンテープを貼った部分)は伸びないから、
ほら、くねっとするでしょ?

高3のみなさんは、へぇーと言う感じで見ていましたが、
一番楽しんだのは私。

以前、京都大学の石井先生の講演にて、
教材開発に熱心になる教員は、
自分自身で「教科する」傾向にある、と話されていたことを思い出しました。

ま、たまにはいいか・・・。
熱心とは程遠いし・・・。 

 

今求められる学力と学びとは―コンピテンシー・ベースのカリキュラムの光と影 (日本標準ブックレツト)
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日本標準

以下引用

教科指導における「真正の学習」の追求は、「教科を学ぶ(learn about a subject)」授業と対比されるところの、「教科する(do a subject)」授業(知識・技能が実生活で生かされている場面や、その領域の専門家が知を探究する過程を追体験し、「教科の本質」をともに深め合う授業)を創造することと理解すべきでしょう。
思考したり、実践したり、表現したりすることは、実際にやってみないと伸びて行きません。故に、「教科する」授業を創るには、まず学習の主導権を子ども自身に委ね、活動的で共同的な学びのプロセスを組織することが必要です。 (pp39-40)



 


ニボシの解剖

2011-11-03 23:01:55 | 中学理科2分野(生物)
都生研でお世話になっている先生に教えていただいた実習です。

ニボシって、あのニボシ、西友で購入しただし用のニボシちゃん。
使うものは爪楊枝のみ。
忘れた生徒はシャープペンの先を使っていました。


眼球が観察できます。
耳石が観察できます。
脳が観察できます。
さいはが観察できます。
心臓が・・・・・・

と思った以上に観察できます。

肉眼でも十分ですが、ルーペや実体顕微鏡があるさらに良いかも。

これから動物の体内環境にはいるので導入で観察しました。
2分野だったら動物のところのまとめで良いかも。


写真は・・・もう少し高級?大型ニボシを解剖した時に撮影します。


今週末は気になる研修会がいくつかあって、
でもパパさんお仕事のため家を出られず悶々する予定。


これだったら子連れで参加できるかな?

千葉県立現代産業科学館
バイオカフェ(バイオ版サイエンスカフェ)
11月6日(日)13:00〜15:00
http://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/


・・・・・・無理か。


造卵器!!

2011-05-19 20:52:38 | 中学理科2分野(生物)
準備室大掃除によって現れた水槽。

その中にはシャジクモが生息していたようです。


そして!!


何やら赤い粒々がつきました!!


K先生によると造卵器だとのこと。

早速、生物部員が観察、顕微鏡越しに写真をとりました。

その写真は後ほど

タマネギ特異性?ビーカー

2010-06-18 05:29:53 | 中学理科2分野(生物)
細胞の観察で購入して、余ったタマネギ君達。

体細胞分裂の観察に使えないか試しています。

5/6が500のビーカーにぴったり!!

細工ナシで水に浸っています

ちょっと嬉しい偶然でした