中学校では定番の消化酵素の実験。
酵素によって分解されるよーを、
ベネジクト液&ヨウ素液で視覚による確認を行うのが王道です。
で、あえて、味覚によって確認するのはどうだろう?
研究室のお二人にもご協力いただき、試しました。
すぐに食べる(対照実験)
口の中でしばらく保持し、だ液と十分に絡ませる。
結果、甘いのかどうかは良くわからないけれど、
味は明らかに変わった、ということです。はい。
変化したことはわかるけれど、
麦芽糖かどうかは分からない、ですけれど。
導入にはいいか。
「身近な教材」というフレーズはよく使われますが、
オブラートって生徒にとっては身近ではないんだろうなぁ。
お菓子を包んでいるもの、のイメージの方が強いかも知れません。
私自身も、薬を飲む時に使ったことはありません。
10年以上前に他界した祖母が、
よく、こたつで粉薬を包んでいた思い出があるくらいです。
昔ながらの包むタイプはもちろん売っていますが、
最初から袋状になっているオブラートもあり、
おぉ、確かに便利かも。
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国光オブラート |
この4月、中高一貫校に異動しました。
中2、中3の2分野と高校生物を担当します。
中学理科では、
「脱レシピ実験」
をテーマの一つとして、思考錯誤の日々です。
学習者自身が色々と試しているので、
中々、面白い取り組みも。
ある3年生が、
「時間がなくなったので、
プレパラートを次の時間に見ていいですか?」
と保管を希望。
プレパラートは、寒天+スクロース+インパチェンスの花粉。
付箋に氏名を書いて保管。
次の時間に観察すると、
いや〜スゴイ。
花粉管伸び伸びで絡まっている様子がくっきり。
プレパラート作成から3日経過しているので、
水分は飛んでカピカピ。
いい感じでガラス間に挟まっています。
花粉管伸長の観察は時間が勝負。
だからこそ観察に適した花を選ぶのですが、
偶然とはいえ、1コマで勝負しないこの放置。
残念ながら、放置あと観察した生徒は、さっさと片付けたので写真はありません。
ほかの生徒は、
まず、ユリの雌しべ柱頭の蜜を
スライドガラスに擦り付けてから、
花粉をつけて観察していました。
そうだよねぇ、
一番伸びるはずの条件だよね。
もちろん、望んだ通りに進まなかったケースも。
ボルボックスを染色したら、どうなるのか?
動きが止まったことに驚いていました。
その生徒は内側にある細胞の塊を核とみたてていた。
と、私は予想しているのですが、
記録する、表現するところまでたどり着いていません。
さて、どの程度の枠が必要?
高校生物(4単位)の授業にて。
気孔が開閉するためには、孔辺細胞がくねっと曲がる必要があります。
そのしくみはとってもシンプル。
細胞壁の厚さが均一ではないため、
吸水した時に、厚いところより薄いところの方が膨張し、
くねっと曲がるのです。
教科書にも分かりやすい図が載っているのですが、
なんとなくモデルで実演。
材料はバルーンアート用の風船とセロハンテープ。
吸水(空気を入れる)と細胞(風船)が自然に曲がるよ〜、
を実演したいだけです。
空気を入れる前の風船に、
三分の一幅でカットしたセロハンテープを貼るだけ。
細胞壁が厚いところ(セロハンテープを貼った部分)は伸びないから、
ほら、くねっとするでしょ?
高3のみなさんは、へぇーと言う感じで見ていましたが、
一番楽しんだのは私。
以前、京都大学の石井先生の講演にて、
教材開発に熱心になる教員は、
自分自身で「教科する」傾向にある、と話されていたことを思い出しました。
ま、たまにはいいか・・・。
熱心とは程遠いし・・・。
今求められる学力と学びとは―コンピテンシー・ベースのカリキュラムの光と影 (日本標準ブックレツト) | |
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日本標準 |
以下引用
教科指導における「真正の学習」の追求は、「教科を学ぶ(learn about a subject)」授業と対比されるところの、「教科する(do a subject)」授業(知識・技能が実生活で生かされている場面や、その領域の専門家が知を探究する過程を追体験し、「教科の本質」をともに深め合う授業)を創造することと理解すべきでしょう。
思考したり、実践したり、表現したりすることは、実際にやってみないと伸びて行きません。故に、「教科する」授業を創るには、まず学習の主導権を子ども自身に委ね、活動的で共同的な学びのプロセスを組織することが必要です。 (pp39-40)
ニボシって、あのニボシ、西友で購入しただし用のニボシちゃん。
使うものは爪楊枝のみ。
忘れた生徒はシャープペンの先を使っていました。
眼球が観察できます。
耳石が観察できます。
脳が観察できます。
さいはが観察できます。
心臓が・・・・・・
と思った以上に観察できます。
肉眼でも十分ですが、ルーペや実体顕微鏡があるさらに良いかも。
これから動物の体内環境にはいるので導入で観察しました。
2分野だったら動物のところのまとめで良いかも。
写真は・・・もう少し高級?大型ニボシを解剖した時に撮影します。
今週末は気になる研修会がいくつかあって、
でもパパさんお仕事のため家を出られず悶々する予定。
これだったら子連れで参加できるかな?
千葉県立現代産業科学館
バイオカフェ(バイオ版サイエンスカフェ)
11月6日(日)13:00〜15:00
http://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/
・・・・・・無理か。
その中にはシャジクモが生息していたようです。
そして!!
何やら赤い粒々がつきました!!
K先生によると造卵器だとのこと。
早速、生物部員が観察、顕微鏡越しに写真をとりました。
その写真は後ほど