日々のできごと。生物準備室より

理科教育、生物教育に関して考えたことをぼちぼち更新。たまに授業実践報告をします。

凸レンズによる像のでき方の違いを調べよう。

2007-09-13 21:36:01 | 中学理科1分野(物理)
教科書どおりの素直な実験です。

光学台の上に、光源、レンズ、スクリーンをおいて、像のでき方の違いを見ます。(写真はカメラの都合で光源は写っていません。)

赤・緑のセロファン付き電球を最初に考えた人を尊敬します。簡単なことかもしれませんが、10班全てで、ろうそくの炎をゆらゆらさせていたことを考えれば、画期的です。スクリーン上で倒立することが分かりやすいし、何といっても暑苦しくないし安全です。

スタートする段階で、全ての班のレンズの焦点距離は一定ではありませんでした。(3種類)どうしようかな~と多少悩んだ挙句、

『スクリーンに実物と同じサイズの像ができる位置はどこ?』

と無理やり焦点距離の2倍を探させてみました。意外と同じレンズどおしで値が一致して持っていきやすかったかも・・・

とは言っても、
①レンズは少なくとも一クラス分焦点距離が同じ物をそろえる。
②焦点距離は正確に把握してから実験する。
は次回への課題です。

釣り糸で体感!!全反射

2007-09-09 06:27:35 | 中学理科1分野(物理)
夏休みに日本武道館で行われた「科学の祭典」で作ったものです。
透明な釣り糸の先端が緑色に光っています。

作り方は簡単!!

①発光ダイオードを厚紙に固定し、光るよう電池とつなげる。
②切込みを入れたストローを発光ダイオードにかぶせ固定する。
③ストローの中に10cm前後に切り取った釣り糸をどんどん差し込んでいく。

1年生の2学期は凸レンズからスタートしたので、全単元の復習として利用させていただきました。(「曲がっても先端が光る」「はさみで切っても先端が光る」のはどうして~?と)

 昨年は、教科書どうりに、水を入れた1リットルのペットボトルの下方に穴をあけ、出てくる水にレーザーポインタで赤い光を当て全反射を見るという演示をしました。今年は、またまたレーザーポインタがどこにいったか分からず行いませんでした。水を使わない方が手軽に説明できるので結果的には良かったと思います。

余談ですが、「科学の祭典」では大人は体験工作ができません。そこで、息子(4歳児)に参加の抽選にいかせ、作らせました。(親は「補助」としてブースに同席しましたが。)4歳児だけでできることは、釣り糸を切ったりシールを貼るぐらいでしたが、それだけでも「自分でつくった!!」と大満足だったようです。

冷凍でも解凍したてがやはり美味しいサンマです。

2007-09-08 20:59:25 | 中学理科1分野(物理)
1学期の終わりに2年生で行った演示実験です。

単元は「電流による発熱」

多少危険なのですが、電極となったフォーク2本の間を電流が流れ、その間だけ焼きあがります。


2年生4クラス中1クラスで、別件指導のため解凍したサンマを焼けませんでした。すると、理科係が自分のお小遣いでサンマを購入してきました
努力を認め?再実験を行いましたが、鮮度が落ち半額になったサンマだったので、焼けるにおいから全く違いました・・・。

今の時期が一番美味しいと分かりつつ、スーパーでサンマを買う気が何故か起きません。旬の食材を楽しむべきなのですが、冷凍物でもそれなりに美味しく感じられる自分の味覚が、情けないのか便利なのか・・・。

実験とは全く関係ありませんが、今日、妊婦検診で「塩分制限」の赤いハンコを押されてしまいました。心当たりがないので、とりあえず夕食のみそ汁をカットしてみました。何か変わったことはないかと医者に聞かれ、「足がよくつります」といったところ「もっと運動してください。」ということでした。むむむ・・・。この場合の運動とは一体・・・?頭の中にビリーズ・ブートキャンプが一瞬浮かびましたが違いますね。(ストレッチ程度のはず)

あと2週間!!とにかく引き継ぎ目指してがんばります。

暗幕がない教室でもOK!光の三原則

2007-09-07 20:51:54 | 中学理科1分野(物理)
1学期末から、1年生は1分野に入っています。

光の導入で、5円玉ルーペや水を入れた丸底フラスコ、つかめないこぶたちゃんなどを試した後、

?光の直進 ?光の反射 ?光の屈折

のそれぞれの実験を行いましたが、その時に使った箱です。
A4の印刷用紙の箱の内側に黒い画用紙が貼ってあります。
直方体の一面は大きく切り取り、その側面を手が入る幅で切り取ってあります。

制作費はタダ!!(校内にあるもので)
他学年・他クラスとの理科室争奪?に敗れてもOK!!
何といっても、部屋を締め切らないので暑くない!!!

教科書に沿ってすすめると、この単元はどうしても暑いこの時期になってしまいますよね。(最初から年間計画でこの時期を外す学校もあるようですが)生徒ももちろん辛いと思いますが、妊婦には耐えられません。

話がそれますが、教育界のえらい方が、夏休みにも授業を行えば~と言っているようですね。授業時間が増えることは嬉しいことですが、環境のために冷房の温度を何度か上げよう!!という空間で働いている方々のご意見ですねよね。冷房がもともとない夏休みのあの教室で、どうしろと言うのでしょう・・・。

暑いです。暑いです。とにかく暑いです。

主張してどうにかなるわけではありませんが暑いです。


磁石のまわりに働く力

2007-06-15 20:52:42 | 中学理科1分野(物理)

磁界の導入です。
鉄粉に比べ、マグチップは優れものですね!透明下敷の上で美しく曲線を描きます。

ちなみにimages無意味にシャープペンシル



さらにimagesピクミンごっこ(机下に強力磁石)

あとは真面目(?)に棒磁石の周りに方位磁針で磁界の向きの確認をしました。
マグチップは兎に角面白い。立体的に磁界を可視化できるから8000円の価値アリです!!


フラッシュカード

2007-06-06 05:18:51 | 中学理科1分野(物理)
なるものを授業で使ってみました。
B4ケント紙を横に切断し、表に問題、裏に答えを書きました。

内容は、直列・並列回路の電流・電圧。

今日からオームの法則に突入するので今後も続けそうです。担当している学年の数学と英語で使用しているため、生徒はすんなり受け入れていました。

まずは手書きなので、今後デジタル化、内容の検討をしていきたいと思います~

実技試験(電流計・電圧計)

2007-05-29 04:53:03 | 中学理科1分野(物理)
中間テスト前に実技試験を行いました。
内容は、

豆電球2個の直列回路の電流&電圧を測定
回路の種類は6種類(測定器の位置が違う①~⑥の回路がありその場で何番を作るか分かる)
制限時間は4分間(値を読むのは別)
評価ポイントは1)回路が正しいか。2)電流の測定 3)電圧の測定
同時に3人実施(別の回路なのでのぞいてもNG)


40人弱クラスで2コマで終了。やって良かったと思うことは、

かなり最初の授業で予告することによって、実験が人任せになりにくい。
観点別評価に直結。(成績処理しやすい、生徒も納得しやすい)
待ち時間はテスト対策

来年2年生を担当したら、レベルに合わせて並列回路も混ぜたいと思います。

ペットボトル顕微鏡

2006-07-15 22:33:41 | 中学理科1分野(物理)
 以前、コメントを頂いたおじいサンのHPで発見したペットボトル顕微鏡を1年生で作りました。キャップ部分にレンズ代わりのビーズが埋め込んであり、注ぎ口にスライドガラス代わりのセロハンテープと試料が乗っています。計算上は倍率200倍。オオカナダモやツユクサの気孔はばっちり見られます。単元としては、光の屈折のあと。レンズの前でやりました。レンズの後の方がよいかとも思いましたが、光学顕微鏡で観察した記憶が新しい夏休み前に作ってしまいました。工作&観察時間40分。5クラス終えて得たこつをかきます。

ペットボトルは炭酸飲料を選ぶ。もし、それ以外の場合はスライドガラス代わりのセロハンテープをゆるめに張り、裏側(内側)から押し出す。

ビーズは必ずふたの内側から。指で触って明らかに飛び出ているが外れないぎりぎりに。

ペットボトルはよく乾かすor拭くように指示

ビーズは兎に角、跳ねる・転がるでなくなる。セロハンテープに貼り付けて配布。



分かってはいるが、予備実験は大切よぉぉぉぉ

2006-04-21 21:16:55 | 中学理科1分野(物理)
豆電球の直列回路と並列回路それぞれを流れる電流を測定する実験を行いました。
直列回路は乾電池2個で約200mAだったのですが、並列回路も同じ電圧で行ってしまい、I=0.5Aというやり辛い値に。
生徒も豆電球の種類が違うのに、電流の値が同じにならないとあわてているし、準備不足が身にしみました。日々反省。


初!フィギャー専門店

2006-04-18 19:41:48 | 中学理科1分野(物理)
『電流の流れる向き』を確かめる実験で、元々あったオルゴール以外も試させたくて、衝動的にアキバへ(19:00過ぎ)モーターと発光ダイオードを探しました。LEDはすぐにパーツ専門店で見つかったのですが、モーターが見つからない・・・。小学生のころ、プラモデルを作ったときのことを思い出し、それ系?の店に突入。発見し、購入するまではただただ時間が気になり周囲をよく見ていなかったのですが、レジを済ませると妙に冷静になりました。

何か、客層偏ってない・・・?


LEDは1個26円、見た目が透明で有色光がでるもので一番安いものを選びました。お店の人に『45Ωね』と丁寧に回路図書いて渡されました。さて困った。この時点で抵抗が出てくると困るんだよな・・・。

 ということで、理由も言わず『10秒以上接続してはいけません』と説明。実験室中に数を数える声が響いていました