100分de名著 万葉集 第三回&第四回要約
新元号「令和」も決まり、その名が「万葉集」より取り入れられたことに、今、「万葉集」が大変人気が出てきました。では「万葉集」とはどのような歌集なのでしょうか。「万葉集」が編纂された時代は各地にひしめいている豪族群から頭ひとつ抜きだして天皇が大和の統治者としての地位を固めたころで、初期の歌には天皇の威光を誇示する歌が多いのです。天智天皇、天武天皇、持統天皇、の三代によって安定の軌道にのったが、特にカリスマ女帝と云われた持統天皇の力は大きいものがありました。天皇という権勢を支えるために、宮廷歌人という存在も重要な役割を果たしていました。彼らが国家的な行為に当たり天皇の替わりに詠んだ歌や、宮廷を讃える歌も「万葉集」の大きな構成要素のひとつでもありました。国家創生期に、天皇から貴族、名もない農民や防人(兵士)の歌までを大量に集めた歌集は他国には例がない、歌ばかりではなく、物語のような長い歌もあり、漢字を音の記号として「やまとうた」の純粋性を守ろうとしています。その他、相聞歌と呼ばれる恋の歌も多く、庶民の哀切な心が伝わる防人の歌も多いのが「万葉集」の特徴かもしれません。ヤンGの所属してる「古典の会」もこのブーム?に
便乗して会員が増えることに期待しています。