茶陶遊人の部屋

日々の日記と、お茶と地元の歴史等を発信していきます。最近はk-popにはまっている韓国好遊人です。

方丈記 (6) 養和の飢饉/戦中・前後の「たけのこ生活」を想い出します。

2022年11月21日 | Weblog

方丈記 (6) 養和の飢饉/鴨長明

今、私たちの「古典の会」は「方丈記」を勉強していますが、「養和の飢饉」の章に入り、鴨長明が都の飢餓状況を事細かく記しており、二年も続いた養和年間の飢饉の惨状が人間生活に多大な影響を及ぼしたかを知らされました。

「いとあはれなる事もはべりき。親子ある者は定まれる事にて親ぞ先立ちける、また母の命尽きたるを知らずしていとけなき子のなほ乳を吸いつつふせるなどもありけり・・・」=【親子でいるものは、決まって親が先に死んだ。また、母の息が絶えているのも知らずに乳のみ児は母の乳房に吸い付いているのもあった。】と現状をレポートしています。人間生活ではいかに食が大事かを知らされます。戦中戦後の日本もお米が不足で主食がサツマイモやカボチャばかりでした。町の人達は家族の食べ物を確保するのに箪笥の中のきものなどを農家に持って行き物々交換をして食べ物を確保していました。これを当時、「たけのこ生活」と称されていました。今、焼き芋ブームで若者に人気のサツマイモなどわれわれ世代には見るのも嫌なほどです。時代も変わりましたね。

〇 衣食足りて礼節を知る  管子      

 

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