先日、秋葉原俳諧していると、マルツにて手ごろな値段になったラズパイ5を発見。ラズパイ4入手直後だったので、急に必要な
訳でもないのですが、そこは昔からある秋葉原の法則。見つけたら即ゲットです。(次に来たときは無いことが多い。)
ふと一緒に周辺機器を見ると、M2 SSDをストレージとして使えるHAT(Raspberry Pi の機能を拡張するアドオンモジュールの一つ)
が安価なのを発見。同時にケース、冷却ファン、電源と購入したのでした。
このHAT、取り付けるとサイズが大きくなり、純正ケースに収まりません。(動作しない時を想定して純正ケースは購入しましたが)
メーカーのHPを見るとこのHATを取り付けた時の3DプリンターのSTLデータが公開されていますので、出力してみようと思い立ち
ました。
で、ここからが今回の本題。3Dプリンターの話です。私は以前ディアゴスティーニから出ていた”週刊マイ3Dプリンター"を定期
購読して、(idbox!)組み立てたのは良いもののうまく動作せず、とりあえず安い入門用プリンター(Easythreed Nano)を使っています。
ところがこのプリンター、使い勝手は悪くないのですが出力速度が大変遅く、ちょっとしたものを出力しようとしても数時間掛かり、
なんか作って運用するというレベルには程遠く、このラズパイケースを出力しようとすると、2~3日掛かってしまいます。それでも
なんとかやってみようとしてみたのですが、途中でフィラメントが折れまくり、とてもまともに動作しません。(安いフィラメントは
やっぱり駄目ですね。この為にフィラメントドライヤーやフィラメントコネクタを買ってみましたが改善せず(この話は後日))
で、ほったらかしになっていたidboxを引っ張り出して来て、何とかしてみようと試みました。(5年かかってるなぁ。)
このidbox!、組み立ててPCに接続まではうまくいくものの、印刷ヘッドの動作がおかしい。X、Y軸は端にいくたびガタガタ音がするし、
Y軸に至っては全く動作しません。以前コミュニティで質問したものの解決に至らなかったものです。色々情報を集めて、まずはY軸の
リミットスイッチにM3のワッシャを2枚噛ませてみます。(どうもセンサーがスイッチに届いていないらしい。)
次に、X軸、Y軸の平行を調整します。端に行くとガタガタ当たるのは平行になっていないからだというのは理解できますので。
ただ、この機械、筐体のねじを止めているねじを締めたり、スライダーを調整しのイモネジを締めなおすとかをするとまた別の部分で
支障が生じます。(このあたりが、運用をあきらめてしまった原因です。)
なんとか安定してきた(1週間掛かりました)ので、今度はZ軸です。これは相変わらず全く動作しないのでZ軸の駆動廻りを外して再度
調整してみましたが動作せず。今度はモーター基盤を疑ってみます。とりあえずエクストルーダーのチェックまで至っていないので、コ
ントロール基盤を交換してみると、あっさり動作。モーター制御基板が初期不良だった模様。クレームをつけるには時間が経ちすぎてい
ます。これはAmazonで同等品を発見したので、とりあえず発注しました。
このパーツ、中華製でいつ来るかわからないので、その間ちょっと遊んでみます。モーター基盤の可変抵抗を少し回すと供給電流が上がり
動作する可能性があるらしいので、少しだけ調整。エクストルーダーを動作させてみるとなんか動いてる模様です。試しに出力してみまし
ょう。
残念なけっかとなりました。ただ、フィラメントの押し出し不良だけではこんなに積層がずれるとは思えない。まだ調整が必要な模様です。
まあ、結構勉強になった上に、全く動作しなかったidboxが動くようになったんだから良いかも。(結構経費掛かってます。使わないともっ
たいない)
で、積層ずれの修正です。今度はベルト張り直してみます。あと、リミットセンサーが若干斜めになっている様な気がしたので調整。当然
又X軸、Y軸の調整で試行錯誤の繰り返しです。
もう1回やってみます。今度はフィラメントを良いものにして、実験してみます。
印刷開始。上手く行ってます。ところが途中でフィラメントが出なくなり、半分しか作成せず。後日もう1回チャレンジしてみましたが、
これもあと少しで完成という所でフィラメントが出なくなりました。XY軸の調整は上手く行った模様。まあ、モーター制御基板が不良
だとわかっているので、仕方ありません。
約半月後、モーター基盤が届いたので、早速実験。これで駄目なら今度はエクストルーダー廻り、ヘッド周りの調整です。
結果。きちんとプリントアウト終了。初めての完全動作です。これでバリバリ運用と思いきや、制御基板到着まで待ちきれず他の3Dプリ
ンターの中古品を安価でを購入してしまいました。さて、どう使うか思案中です。