【霊告月記】第七十六回 連句:風にゆられて
座・連句 若い世代による新しい連句の会 1994年3月20日
前口上
今日巻く連句は九席全部が脇起しの半歌仙です。古人の名句を発句に立てて連句を作ることを「脇起し」と言います。私は「古池や」の句を発句に選びました。古池を俳譜の伝統に見立て、そこへ連句初心者が大勢初めて参加する、その光景は春に蛙が新しい生命を得て「古池」太小 にいっuいに飛びこむ光景と重なって見えたのです。この句に 私は次の脇句を付けました。
古池や蛙飛こむ水のおと
風にゆられて紫実英三つ四つ
さてここから本日の 【座・連 句】の参加者による付けが始まります。さていかなる名句が付きますことやら。
半歌仙 風にゆられて 捌 川端秀夫
表
古池や蛙飛こむ水のおと 翁
風にゆられて紫雲英三つ四つ 秀夫
自画像に朱色さしたりかげろひて 佐保
ホンキイトンクのピアノ響かせ 達夫
線路道麦わら帽子遠い夢 悦
沈み残しの月追ふ金魚 奈美
裏
番頭は開店準備蔵の街 無頼庵
緊張しきり雨のフライト 佐
後ろ髪一本引かれハ ミングす 奈
カラス鳴け泣けスミ色のハート ん
ころころと織田信長の首転び 寿子
岩の苔むす奥多摩渓谷 悦
湖に映れる月を割りすすむ 寿
新米捧ぐ波布の出る寺 達
猿酒にストロー入れてすする猿 蓼艸
誇るパ ワーは乳幼児なみ 秀
儀丈兵かつかつと行く花の城 寿
あちらこちらに葱坊主立つ ん
★何を隠そう、わたしはさなちゃんの大ファンなのです・・・
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
★ダンボールの部屋へようこそ!!! ⇒ コンテンツ総目次&本文へのリンク
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます