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【霊告月記】第五十一回 連帯を求めて孤立を恐れず

2020年02月01日 10時00分00秒 | 霊告月記51~55

【霊告月記】第五十一回    連帯を求めて孤立を恐れず


【1969年1月】落城寸前の安田講堂の壁面に描かれた東大全共闘のメッセージ


◆「連帯を求めて孤立を恐れず」

この言葉は東大全共闘の精神を体現するかのごとく理解されて広く知られるようになったのですが、これは東大全共闘が作ったのではなくじつは出典があります。全共闘が〝引用〟した言葉だったのです。そしてその引用はかなりの程度原典の誤読が含まれていると私は理解しています。

あらかじめ私の理解の概要を述べておくならば、「連帯を求めて孤立を恐れず」の意味合いをただに政治的文脈で読むのは必ずしも(注:この「必ずしも」という限定にご注意願います)正しくないのです。非政治的もしくは反政治的な含意を含むものとして解釈するのが正しいかもしれないのです。

具体例を示して説明してみます。芭蕉の生涯を思いうかべると分かりやすいでしょう。芭蕉の一生は「連帯を求めて孤立を恐れず」の精神で貫かれていました。風雅を求めて旅から旅へさすらう孤独な魂。そのような超絶の〝孤立〟こそが蕉風俳諧を生んだのでありました。

言葉足らずでうまく伝わっていないと思いますが、このテーマ、話せば長くなるので、以下省略します。最後に谷川雁の唱えた工作者の思想の原典を引用しておきます。

大衆に向っては断乎たる知識人であり、知識人に対しては鋭い大衆であるところの偽善の道をつらぬく工作者のしかばねの上に萌えるものを、それだけを私は支持する。そして今日、連帯を求めて孤立を恐れないメディアたちの会話があるならば、それこそ明日のために死ぬ言葉であろう。
(谷川雁「工作者の死体に萌えるもの」『原点が存在する』思潮社)

】 霊告 【 青山といふ琵琶を把つて青海波を弾くと神殿が動いて内から二羽の千鳥が飛び出して舞つたといふ話をきいた。 魂よ殻を破れ。殻を破れ。千鳥となつて魂よ龍宮の青貝を海原の遠きに索めよ。   九鬼 周造
 

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