「漂流外国物語」第八十五ページ、上の五~七行目
解読 唐之言葉ハ不覚候故、何之事やら一向相分り
不申事ニ御座候、
一、クロスト申人ハ惣身墨の如くなり、此處ニ而沢山
読み 唐の言葉は覚えず候故、何の事やら一向相分かり
申さざる事に御座候、
一つ、クロスと申す人は、惣身墨の如くなり、此の処にて沢山
説明 「唐之言葉ハ」・・・「言葉」が難しいです。 「不覚候故」・・・覚えず
候故。覚えなかったので。 「何之事やら」・・・「事」は「古」の下に「又」
と書く異体字で「事」の意。 「不申」・・・小さくて読みにくい。「申さざる」。
「異体字」の「事」と言う文字が続けて出ます。分かりにくいです。 「クロス」
・・・色の黒い人の事と思われます。 「惣身」・・・全身。 「此處ニ而沢山」・・・この辺は
読みにくいですが、何とか分かります。