古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の三百五十一

2017年05月08日 08時28分26秒 | 古文書の初歩

 


 

「漂流外国物語」第百ページ、上の一~二行目

解読 様子ニ而御帰り有之候、夫より長崎かせばた近く船寄セ

    帆を下け碇を入、橋舟颪し候處長崎御役人衆

読み 様子にてお帰りこれ有り候、夫れより長崎かせばた近く船寄せ

    帆を下げ碇を入れ、端舟降ろし候処、長崎御役人衆

説明 「様子ニ而」・・・「様」が難しい。 「御帰り」・・・ここも読むのは困難です。 「夫より」・・・これも読みにくい。 「かせばた」・・・長崎港近辺の地名と思われます。 「船寄セ」・・・「寄セ」も欠けていて読みにくい。  「碇」・・・この字も難しい。 「橋舟」・・・「端舟」・・・ハシケ。湾内に停泊した本船と埠頭の間を人や貨物を運ぶ小船。「橋」は宛て字です。 「颪し」・・・これも「宛て字」です。降ろし。 「候處」・・・「處」。この字も形で覚える字。 「御役人衆」・・・「衆」が難解です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿