渡辺松男研究42(2016年9月実施)『寒気氾濫』(1997年)
【明快なる樹々】P143~
参加者:M・S、鈴木良明、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:鈴木 良明 司会と記録:鹿取 未放
354 野の芹をともに摘みつつ何処にでもいそうでいない君とおもいぬ
(レポート)
日常的な暮らしのなかで人は、互いに「かけがえのない」存在になってゆく。特別ではないが替えることのできない存在、そのような関係が「何処にでもいそうでいない君」という表現に表われている。上の句の「野の芹をともに摘みつつ」という平凡な行為を詠みながら、自然に下の句の思いを導いていて、秀歌となっている。(鈴木)
(当日意見)
★いっしょに芹を摘んでくれるような優しい人はめったにいない、ということを言っている。だか
ら大切にしようと思っている。(曽我)
★いっしょに芹を摘む人はいくらでもいるけれど、今日のこの人はかけがえのない人だと思った。
(M・S)
★たまたま今芹を摘んでいるけれども、日常的な暮らしというものが背景にある。鈴木さんが言っ
ているとおり。(慧子)
★そうですね、芹って清らかな水辺に生えるので、「野の芹」だけで清新なイメージを呼び出して
います。そういう場で共に芹を摘む君に信頼感を持っている。(鹿取)
【明快なる樹々】P143~
参加者:M・S、鈴木良明、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:鈴木 良明 司会と記録:鹿取 未放
354 野の芹をともに摘みつつ何処にでもいそうでいない君とおもいぬ
(レポート)
日常的な暮らしのなかで人は、互いに「かけがえのない」存在になってゆく。特別ではないが替えることのできない存在、そのような関係が「何処にでもいそうでいない君」という表現に表われている。上の句の「野の芹をともに摘みつつ」という平凡な行為を詠みながら、自然に下の句の思いを導いていて、秀歌となっている。(鈴木)
(当日意見)
★いっしょに芹を摘んでくれるような優しい人はめったにいない、ということを言っている。だか
ら大切にしようと思っている。(曽我)
★いっしょに芹を摘む人はいくらでもいるけれど、今日のこの人はかけがえのない人だと思った。
(M・S)
★たまたま今芹を摘んでいるけれども、日常的な暮らしというものが背景にある。鈴木さんが言っ
ているとおり。(慧子)
★そうですね、芹って清らかな水辺に生えるので、「野の芹」だけで清新なイメージを呼び出して
います。そういう場で共に芹を摘む君に信頼感を持っている。(鹿取)
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