ジョムソン飛行場に着いた時の馬場あき子と近藤亨、首に歓迎の印のカダという白い絹を巻いてもらっている
(角度が悪くて変に『写ってしまいました、すみません)
ブログ版馬場の外国詠 18
09年5月)【ニルギリ】『ゆふがほの家』(2006年刊)89頁~
参加者:K・I、N・I、佐々木実之、曽我亮子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:N・I 司会とまとめ:鹿取 未放
151 ムスタンに生きてぶ厚き肉身を開き抱擁せり命残さん
(レポート)
ムスタンに生きて労働している氏の体は年齢の割にしっかりしている。と、挨拶を交わした時に感じられたのではないでしょうか。永遠に氏の思いがムスタンに生き継がれて欲しいと思われたのだと思います。(N・I)
(まとめ)
これは近藤氏とお別れする場面だろうか。長年、ムスタンで農業指導をして来られた氏は、精神も肉体も頑丈であった。その分厚い体で抱擁をされた作者。結句の「命残さん」は二人ともに掛かっているのだろうか。近藤氏に今後も元気でこの地で頑張って欲しいという思いと、自分も長生きして近藤氏の業績を語り継ごう、そして自分は自分の出来る文学で生を全うしよう、という熱い思いなのだろう。(鹿取)