かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の一首鑑賞  134

2021-07-16 18:03:47 | 短歌の鑑賞
   清見糺短歌鑑賞20           鎌倉なぎさの会  鹿取未放


134 そののちの絨緞爆撃による阿鼻叫喚焦熱地獄 memento mori 
「かりん」98年12月号

 直前の歌は〈六歳のわれにはとおく大陸に南洋に戦禍はひろげられいつ〉それに続く「そののち」であろう。「絨緞爆撃」は、ある地域を隙間なく爆撃すること。「阿鼻叫喚」は、泣き叫ぶことだが、この地獄は諸地獄中もっとも苦しい地獄だという。「memento mori」は、「死を忘れるな」の意。   

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