清見糺鑑賞18 鎌倉なぎさの会 鹿取 未放
113 万緑のどよめきのなか差し切った栗毛の娘の尻おどりゆく
112番(あおあおと馬日和なり 馬見んと人を誘えば歯をみがくこえ)と対の歌。「差し切る」は競馬用語で、後方から追い抜くこと。その余勢をかって牝馬がゴールした後もしばらく走っている様を、「栗毛の娘の尻おどりゆく」と表現した。「娘」も効いている。万緑という大きな景の捉え方、どよめきという臨場感、そして躍動感ある下句と上手に構成された歌である。
余談だが一回だけ競馬を観に行ったことがある。さっぱり分からないので、毛並みつやつやがいいとか、勝手に見た目で馬券を買ったが全て外れ、最後に身内の名前に似た人気の無い馬に賭けたら、それが番狂わせで一着になり、帰りにお寿司屋さんに寄ったのだった。ビギナーズラックというのだろうが、競馬はその時一回きりだった。(鹿取)
113 万緑のどよめきのなか差し切った栗毛の娘の尻おどりゆく
112番(あおあおと馬日和なり 馬見んと人を誘えば歯をみがくこえ)と対の歌。「差し切る」は競馬用語で、後方から追い抜くこと。その余勢をかって牝馬がゴールした後もしばらく走っている様を、「栗毛の娘の尻おどりゆく」と表現した。「娘」も効いている。万緑という大きな景の捉え方、どよめきという臨場感、そして躍動感ある下句と上手に構成された歌である。
余談だが一回だけ競馬を観に行ったことがある。さっぱり分からないので、毛並みつやつやがいいとか、勝手に見た目で馬券を買ったが全て外れ、最後に身内の名前に似た人気の無い馬に賭けたら、それが番狂わせで一着になり、帰りにお寿司屋さんに寄ったのだった。ビギナーズラックというのだろうが、競馬はその時一回きりだった。(鹿取)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます