宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

宝満山の発掘調査史2

2009-02-18 | Weblog

宝満山下宮礎石群の再調査から

その後、昭和61(1986)年から送電鉄塔建設に伴う調査を皮切りに、
民間開発を原因とする緊急発掘調査が太宰府市により継続しており、
現在まで5冊の調査報告書が刊行された。

また、平成17(2005)年より国の補助事業として山中の主要遺跡の
確認調査と遺構分布の台帳整備の事業が継続している。
現在までの市教育委員会による調査次数は37次に至る。
近年、九州歴史資料館の岡寺良が山中の近世の坊跡について
中世山城研究の手法を用いて実地調査・図化しその成果が公表された。

参考文献

小田富士雄編『宝満山の地宝』1982年太宰府顕彰会
(宝満山綜合文化調査のうち1次聞き取り、踏査、
2次調査上宮祭祀トレンチ調査、法城窟レンチ調査、下宮礎石群平板測量調査、
3次下宮礎石群トレンチ調査)
小田富士雄・武末純一「太宰府・宝満山の初期祭祀」
      『宝満山の地宝拾遺』1983年太宰府顕彰会
亀井明徳「経筒新資料について」
      『九州歴史資料館研究論集8』1982年九州歴史資料館(宝満B経塚)
小西信二編『宝満山及び竈門神社周辺の遺跡分布調査報告書』1983年太宰府顕彰会
太宰府市教育委員会『宝満山遺跡』1989年(市1~7次調査)
太宰府市教育委員会『宝満山遺跡II』1997年(市14,16,18次調査)
太宰府市教育委員会『宝満山遺跡III』2001年(市11,21次調査)
太宰府市教育委員会『宝満山遺跡4』1997年(市8,9,10,12,13,15,17,19,20,22,24,25,26,27,
28,29次調査)
太宰府市教育委員会『宝満山遺跡5』1997年(市30次調査=宝満A経塚、遺跡総括)
岡寺良「宝満山近世僧坊跡の調査と検討」『九州歴史資料館研究論集33』2008年

今週土曜日2月21日は13時から太宰府天満宮文華殿天拝の間にて
本研究会の例会がおこなわれます。
夕方には天満宮近くで懇親会をおこないますので、
多くの方のご参加をお待ちしております。

日時 平成21年2月21日 土曜日 13:00~
場所 太宰府天満宮文華殿(御本殿裏)
講和 「ビデオで上手に記録するこつ」テレビ西日本 尾登 憲治さん
速報 「宝満山遺跡下宮礎石群(第37次)の発掘調査」
                太宰府市教育委員会 高橋学さん
報告 「本谷遺跡調査と保全の記録」ビデオ放映 事務局
資料代 200円

※今回は研究会終了後に懇親会を行います。
 会費は3500円前後の予定。会場は天満宮門前の
 「山菜 日和」(福岡県太宰府市宰府1丁目15-16
 tel:092-929-0626 http://air.okjj.jp/hiyori/info.html)


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