夏に上越市の童話講座で講師の佐々木赫子さんに教えていただいた本
茅辺かのう 階級を選びなおす・・・・ようやく図書館で借りました
若くはない女ひとり いままでの人生をまったく違うものにする
そこそこの学力・地位・財産・友人・家族があり プチブル階級に生まれ育った人が
すべてを捨てて 最低限の荷物とお金を持ち 地図だけで選んだ網走の地で 肉体労働 日給月給の仕事につく
そこでの暮らし 自分の感じたこと 見たことを 淡々と 書いてある本
表紙のイラストもインパクト強いわ でもどうしてそんな境遇に自ら身をおいたか? 謎だ
まだ全部は読んでないけれど この人の教養というかインテリジェンス 育ちのよさ が
文章から伝わり 会った事ないのに 友達のような気持ちになる
私もこれまでの仕事で一度だけ 一年間だけ 肉体労働の工場に勤めたことあった
そこはそれまでの職場とはまったく違っていた 人間関係も 仕事の内容も・・・
あの経験を思い出しながら読んでいる あの時つらかったけど あれがあるからこの本の内容が
よくわかるわ。 でも肉体労働はそれなりに楽しかったし 人間関係もちょっとしたコツをつかむと
わりとスムーズにいった そうゆうこともちゃんと書いてある もう絶版で作者もいないけれど
多くの人が今 この本を読むと 何かが見えると思うわ 文章の力 ・・・それを感じる本です