私のベッドを自分のだと言い張るデビチャさん
一緒に寝てくれるのは嬉しいんだけど・・・
こんな日々が続くことが幸せなのですね
先日 読書会に参加しました
課題として用意されていたのは 「夏の終わり」 瀬戸内晴美作 でした
後に寂聴さんになり 全国から来る悩める人に寂庵で説法する姿しか知らなかった私
夏の終わり・・・は私小説とのことで 驚きです
時代は昭和30年代 スマホもメールもラインもない時代
会いたい人との連絡手段も公衆電話や手紙・・・それだけでエロチックな香りがする
38歳の染色家として自立した女性が三角関係 四角関係で悩む心の葛藤?!かな
年上の小説家との不倫・・・どうしても別れられない
年下の青年との駆け落ち、別れ、再会で 彼の人生に多大な影響を及ぼしてしまった心の葛藤
この青年とは体での繋がりが強く そのことを年上小説家には隠しているのです
冒頭はソビエト旅行から帰る自分を 横浜港で出迎える 二人の男・・・すごいわ
しかし 文章の力強さと心理描写のうまさで オドロオドロ感はないのですよ
私は大人の複雑な恋愛小説として面白く読ませてもらいました
しかし 小説のモデルや作家の生きざまをよくご存じの方々は また違った意見も・・・
この時代に本能のまま 恋に生きれた人生が羨ましくもあり 私にはこんな恋愛は無理・・・と思ったり
最後に不倫がどれだけ相手の奥さんの心に影を落としていたか悟る場面なんかは さすが! としか言えない表現です
タイトルの夏の終わり・・・・が最後の最後のセリフと相まって その後の展開を読者に予想させる
うまいなあ・・・・・感心してしまいます さすが瀬戸内さんだわ
読書会は自分だったら絶対に選ばないだろうという小説が課題として読めるのが魅力ですね
感想を順番に言い合うのですが 私はいつもうまくしゃべれず。。。
そこが残念なのです