狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

サウジアラムコ攻撃(7/9)アンサール・アッラーが報復:もしもそうでない場合(3/3)サウジ自身のオウン攻撃/If it Wasn’t Houthis, it was by Saudi itself

2019-11-12 15:10:16 | 中東
 ※ 本記事において幾つかの文献と画像を引用する事によって構成しておりますが、本記事により当方は収入を一切受け取っておりません。
 ※ I have made composition by borrowing some references and pictures in this article, but I don't receive the income at all by this article.




 9.14サウジアラムコ攻撃(7/9)イエメン・アンサール・アッラーが“報復”
  ・・・もしもフーシ派によるのではない場合(3/3):サウジアラビア自身の「オウン攻撃」
 Ansar Allah attacked against Saudi Aramco.
  If it Wasn’t Houthis, it was done by Saudi Arabia itself.


 
YouTube: Saudi Arabia says it has proof Iran is behind drone attacks
 2019/09/19
 
YouTube: Explaining the Failure of Saudi (Patriot Missile) air defences
 2019/09/24

 9月23日(?)
  レバノンのシーア派組織ヒズボッラーのナスロッラー事務局長 (イラン・イスラム革命最高指導者ハーメネイー師の著作出版事務所(khamenei.ir)の情報サイトのインタビュー)
   「今や、サウジアラビアのサウード政権は老化し、終焉を迎えつつある」
   「サウジアラビアが反パレスチナの立場をとり、米トランプ大統領に媚びへつらっていることは、サウジ政権がパレスチナの処遇をめぐる『世紀の取引』を支持し、また過去に自由と独立の擁護者を自称していたサウジ政権自身の透明性に疑問を呈することにつながった」
   「こうした敵対行為の根源は、イランがパレスチナや抵抗のブロックを支持していることにある」
   「サウジは、1979年のイスラム革命当時からこれまでイランと敵対している」
   「ISISがイラクやシリアで引き起こした犯罪は、米国や一部地域諸国の政府、特にサウジの支持により起こったものだ」
   「衝突の法則はもはや変化し、イスラエルの侵略に対し抵抗軍は断固として報復している」
   「イスラエルはかつては攻撃する立場にいたが、今や防戦する側に回っている」


 11月4日
  国際人権団体ヒューマンライツウォッチ(HRW)
   「2017年6月以来、サウジアラビアでは反体制派数十人が身柄を拘束されており、彼らの一部は拷問を受けている」
   「こうした逮捕拘束の傾向は、サウジアラビアでムハンマド皇太子が政権を掌握したこの2年間で拍車がかかっている」
   「サウジアラビアでは、2017年9月10日から現在までに、エリートや反体制派、民間活動家、詩人、経済専門家、大学関係者ら250人近くが、国内外が反対する中、逮捕されている」


  「ヒューマンライツウォッチはさらに、昨年トルコ・イスタンブールにあるサウジアラビア領事館内で発生した、同国の反体制派ジャーナリスト、ジャマール・カショギ氏殺害の実行犯に対する裁判が実施されていないことについても遺憾の意を示しました。」
    (2019/11/05付・ParsToday日本「国際人権団体HRWが、サウジアラビアでの反体制派の弾圧に懸念表明」より)

 9月14日、イエメンの最高政治評議会「アンサール・アッラー」(フーシ派、「神の支持者」)が、サウジアラビアの国営石油会社「サウジアラムコ」を無人機10機によって“報復”攻撃した。今までのサウジの介入・干渉・余計なお節介としての非人道的無差別空爆の侵略に対しての“報復”攻撃であり、そして、それによる人的被害は出ていない。

 その無人機による攻撃を、サウジの防空システムは迎撃して防ぐ事が出来なかった。そして、その高価な迎撃システムを何十台もサウジに売りつけて来た米国は、その事でパトリオット・ミサイルが欠陥商品と思われて今後の武器売買に影響が出る事を恐れてか、都合の悪い事態を隠蔽しようとしてか、または今回攻撃を受けた施設が丁度ペルシャ湾寄りに存在している事を良しとして、米国内の「戦争煽動推進派」がいつもの通り「イランがやった」と証拠も無く責任を擦り付けて宣伝したものと思われる。

 そして9月18日には、サウジ主導の有志連合軍の報道官、トゥルキ・アルマリキ大佐が検証結果として記者会見し、同時に証拠主張する画像の他、ミサイルや無人機の残骸とするものを公開し、イランの兵器が使われたとして、攻撃にイランが関与したと「出鱈目」の報告をしてアピールした。アルマリキは「攻撃が北(イラン)から南(サウジ)に向かってなされた」、「高度な攻撃能力」だと主張し、「現在、発射地点の確認中」とした。しかし、アメリカのトランプ大統領は断定を避けた。それに対し、イランは勿論、関与を全面的に否定している(当たり前である)。

 ある情報によれば、無人機は西側から飛来したとも有る。そして確定的な情報として、迎撃システムの対応可能な高度下限の50mを下回る低空飛行によって、ドローンはレーダーの探知を逃れた。

 兵器の残骸や証拠と主張するものは、どの様にでも「捏造」して作る事が出来る。本年6月の日本のタンカー攻撃に於いてもイラン革命防衛隊のボートが事前に盗まれた、或いはそれに似せたボートを偽イスラエル、或いはイランの反体制派「モジャーヘディーネ・ハルグ」(People's Mujahedin of Iran:PMOI、その他MEK、MKO等とも)が似せたボートを作ったり、潜水艇で近付き、過去にイランが展示して公開していたものを真似して作った機雷を貼り爆破させた等とも言われている。そして、この度サウジが公開したミサイルの残骸とするものは、爆破が有ったにも関わらず、焦げていなかった。

 その他、写真やビデオの映像がどの様にでも編集し捏造出来る事は、「ユダヤ人ホロコースト」が「嘘」である事や「南京大虐殺」が「嘘」である事に於いても暴露されている「周知の事実」である。

 また、今や闇市場等では様々な武器が非正規に取引されており、世界中に拡散している。今や、小型核兵器をテロリストが手にしているとも聞く程である。NATO(北大西洋条約機構)に加盟する西側欧米諸国、そして現「偽」イスラエルが、今まで世界中に武器をバラ撒いて来た「ブーメラン」とも言える。しかしそれも、ディープ・ステートにとってみれば、世界最終戦争を起こす為の意図的バラ撒きであった様にも思える。今や、世界各地で「核戦争」が起きる可能性が有る。

 西側欧米の主流メディア(MSM)・マスコミは、イエメン・アンサール・アッラーの実力を過小評価しているが、その様なブラック・マーケットで技術は入手可能であるし、今まで自衛の為にイランから支援を受けて来た事を基に、無人機やミサイルを「国産化」する事が出来ている。
 そして、サウジがアンサール・アッラーから報復攻撃を受けたのは、今回が初めてでは無い。本年5月にもサウジアラムコに無人機7機による報復攻撃が成功し、8月にも首都リヤドへの報復攻撃が成功している。
更に昨年には、イエメン・アンサール・アッラーは今回のサウジアラムコのアブカイクやクライスよりも遠方であるアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビとドバイに、ドローンを飛ばして報復攻撃に成功している。

 しかし、サウジは、イエメン・アンサール・アッラーの報復攻撃を防ぐ事が出来なかった事に加え、自らイランの攻撃も防ぐ事が出来ない事を認めた事となる。今回の攻撃は飽くまでもアンサール・アッラーが責任を持って声明を出した通りにアンサール・アッラーが行ったのであるが、もしもサウジの主張通り、また米国の主張通りにイランがやったのであるとしても、そのイランの攻撃を米国製の迎撃システムは防ぐ事が出来なかった訳である。

 よって、いずれにしても、とにかく、今回、否、今までの過去も含めて、サウジに88台も存在している米国製迎撃システムは機能しなかったのである。

 ただ、その事を少し捻って考えた場合、迎撃の失敗が別の理由から来ているとも考えられる。
 現在まで、サウジは若干未だ34歳のムハンマド・ビン・サルマーン王子が皇太子に就任して以来、石油に依存しない経済に向けて改革を行って来たが、国内に於いては旧来からの保守派等との内部分裂が起きているともいう。昨年、トルコ・イスタンブールにあるサウジアラビア領事館内でサウジの反体制派ジャーナリスト、ジャマール・カショギ氏が殺害された事は、未だ記憶に新しいところである。

  
YouTube: Jamal Khashoggi’s Murder: One Year On
 2019/10/02
 
YouTube: Vu de l’extérieur : un an après, que reste-t-il de l’affaire Khashoggi ?
 外から見た場合:1年後、カショギ事件の残りは何ですか?
 2019/10/01
 
YouTube: MBS assume sa responsabilité dans le meurtre de Jamal Khashoggi
MBSはジャマル・カショギの殺人の責任を負います
 2019/10/01

 よって、政権と対立するサウジ国内の反体制派勢力が、今回の攻撃を行った可能性も有る。つまりは、サウジがイランの仕業と見せかけた「False Flag」(偽旗工作)、自作自演、そしてサウジ自身の「オウン攻撃」を行ったのかもしれない。
 或いは、米国や現「偽」イスラエルと結託して、というよりも、それらに対して媚びへつらって、それらの意向に従うままに「False Flag」を行い、そして9月18日のプロパガンダを行ったと見る事も出来る。
 ある情報によれば、パトリオット迎撃システムのレーダーが、事前に遮断されたともいう。その場合、わざと失敗した事となる。

 また現在、米国の同盟国内では誰もが互いに指を指し合っているとも言われ、米国、偽イスラエル、サウジアラビア、UAEの間でも内部分裂が起きているのではないだろうか。
 米国では、旧来からのネオコン、ネオリベラリスト、シオニスト、ユダヤ・ロビー、イルミナティ・パペット、MSMマスコミ等の「戦争煽動推進派」の“ワ―モンガー”に対して、トランプ大統領をはじめとした「反グローバリズム」で「戦争反対派」、他国への介入・干渉・余計なお節介に反対とする勢力との内部分裂が起きている。
 そして現「偽」イスラエルに於いても、“粉々に”内部分裂しており、再度のやり直し選挙、3回目の総選挙に向かっている。
 これら内部分裂している国は、イランを敵視し、イラン恐怖症で世論を煽る事で、国内の一致を図ろうとしているのであろうか?。
 しかし、8月のギャラップの世論調査によると、イランに対する軍事行動に賛成したアメリカ人はわずか18%であり、外交努力を追求することを望んでいる事が明らかとなっている。また、偽イスラエル国内に於いても、入植地からの撤退を持ってパレスチナとの和平をもたらす事を望む市民が大勢存在している。
 最近の米国では、サウジアラビアの政策を擁護する有力な声が殆ど無いとも言われる。

 本ブログ過去の関連記事
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  ・2016/10/16付:「欧米との石油利権で腐敗するサウジへ911テロの自身の犯罪をすり替えるイスラエル・米国・・・日本はイエメン殺戮に手を貸すのか」
  ・2019/06/21付:『「貪欲」米国迎合サウジアラビア主導アラブ会議でパレスチナ国欠如、「エルサレムの日」制定「清貧」のイランは常にパレスチナ抵抗と連帯/Greedy Saudi, Honest poverty Iran』
  ・2019/06/21付:「トランプはサウジ政権を侮辱し続けている…米国の「奴隷」サウジアラビア/Trump keeps insulting Saudi Arabia. "US's Slave" Saudi Arabia」

  ・2019/11/11付:「サウジアラムコ攻撃(1/9)イエメン・アンサール・アッラーが報復声明・・・イランは100%関与せず(1/2)/Houthis attacked Saudi, Iran didn't engage」
  ・2019/11/12付:「サウジアラムコ攻撃(2/9)イエメン・アンサール・アッラーが報復声明・・・イランは100%関与せず(2/2)/Houthis attacked Saudi, Iran didn't engage」
  ・2019/11/12付:「サウジアラムコ攻撃(3/9)アンサール・アッラーが報復:イエメン軍の高い実力を無視するユダヤ支配下の西側欧米メディア(1/2)/Jew's West MSM ignore Houthis force」
  ・2019/11/12付:「サウジアラムコ攻撃(4/9)アンサール・アッラーが報復:イエメン軍の高い実力を無視するユダヤ支配下の西側欧米メディア(2/2)/Jew's West MSM ignore Houthis force」
  ・2019/11/12付:「サウジアラムコ攻撃(5/9)アンサール・アッラーが報復:もしもフーシ派によるのではない場合(1/3)偽イスラエルの犯行/If It Wasn’t Houthis, It Was Fake Israel」
  ・2019/11/12付:「9.14サウジアラムコ攻撃(6/9)イエメン・アンサール・アッラーが報復:もしもフーシ派によるのではない場合(2/3)アメリカの犯行/If it Wasn’t Houthis, it Was US」

  ・2016/10/16付:「欧米との石油利権で腐敗するサウジへ911テロの自身の犯罪をすり替えるイスラエル・米国・・・日本はイエメン殺戮に手を貸すのか」
  ・2017/04/14付:『一次資料「古代ヘブライ語聖書原文」はアラビア半島にエルサレムを定める・・・シオニスト・現イスラエル国の論拠崩壊』
  ・2019/05/21付:「サウジ船へ偽旗、悪魔ユダヤネオコンBチーム、煽動者マスコミ/False Flag to Saudi by "Satanism Cult B team" & War Agitator Jew's NYT」
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  ・2019/09/14付:『「パニック症」の現「偽」イスラエルによる侵略攻撃-イラク、レバノン、シリア、パレスチナ/Invasion attack by "panic disorder" present Fake Israel』

 引用文献
  ・2019/09/23付・ParsToday日本:『レバノン・ヒズボッラー事務局長、「サウジ政権は終焉を迎えつつある」』
  ・2019/11/05付・ParsToday日本:「国際人権団体HRWが、サウジアラビアでの反体制派の弾圧に懸念表明」

 参考文献
  ・2019/09/19付・Newsweek日本版:「<サウジ>対イラン戦争は避けたいが、戦う用意はある」

 関連文献
  ・2019/09/19付:THE IRANIAN:「Will The Yemen War Be The End Of Saudi Arabia?」



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