1.5年前アレッポが陥落した時にも大騒ぎだったけど、西側勢は今回のドゥーマの陥落でもそれにもまさるとも劣らない大騒ぎをしている。
ぱっと見、これはへんな感じがする。アレッポは大都市なのでそこの帰趨はシリア全体に及ぶ。しかしこんな小さなダマスカス郊外がなんでそんなに問題だったの、と普通は思う。ところがどっこい、開けてみれば大きな地下スペースまで作られていて、ここがダマスカスという首都に対する反抗拠点だったことがわかった、と。
先週からいろいろ映像が出ていたけど、今日のRTにRuptlyのしっかりとした映像があがっていた。
Syria: Syrian army uncover massive rebel tunnel network in Douma
City beneath city: RT films massive network of militant-built tunnels under Syria’s Douma (VIDEO)
https://www.rt.com/news/425149-douma-underground-militant-tunnels/
RTの記事本文によれば、現地民を使って作ったもので、働かかないと食わせないと脅して作ったようだ。強制労働ですね。あはは。
西側が言うところの「反政府武装集団」は、人は誘拐するし、脅すし、殺すし、強制労働はさせるし、もうほんとに無茶苦茶。
こういうのを問題にしたくないからこそ、今一生懸命、なにかきれいごとを言って、政治決着を図ろうとしているとも言えるのかもしれない。
あと、ロシア軍が入った直後からの怒涛のIS関連施設の暴露も、結局今に至るまで西側メディアは一切無視してる。
2015年12月
ロシア国防省、エルドアンとIS問題の資料を出す
英米仏だけでなく、欧州各国は軒並み参加していて、ISを支援してシリアにイスラム国なる傀儡国家を作ろうとしていたという話。
■ オマケ
総合して考えると、イスラム国設置プランというのは、現代の満洲国みたいなものだったかも。そして、リビア・シリア侵略は満州事変のようなものと考えることもできる。
両方に共通するのは、武力侵略はやめましょうという国際的なコンセンサスがある程度存在する中で、先制攻撃で他国の領土を切り取り始めるという点。第二次世界大戦のはじまりは満州事変だという見解を持つ人が昔からいるのはこの意味。
しかし今回は、トランプが妙なものを拾って空爆なんかしたおかげで、国連安保理決議のない武力攻撃は国際法違反であるというルールは現在のところまだかなり「コンセンサス」的であることがむしろ確認されたような恰好。
国連安保理決議のないシリア攻撃は国際法違反 or NOT (1)
現在のところ、もろ手をあげて4月14日の空爆を「正統である」と言っているのは英米仏と若干の属国のみ。
シリア空爆:侵略軍空爆が導くであろうもの
RTがフランス国内に支局を新設したことに、マクロンが神経をとがらせているというニュースですが、実際に報じられらのは、RTの取材したNGOによばれて病院で水をかけられたと証言する子供の映像。締めは「一体どちらが真実なのか。」
RTのフランス支局の件は建前で、本当に言いたかったのは、西側のシリア報道に対する反証であるのは明らか。ネットでニュースを読まない層へ、このメッセージは届いただろうか。
マクロンが気持ち悪すぎる。こんな無意味な軍事行動なんかやめていっそのこと柔道で決着つければいいのにと思う。そしたら、こんなフケを散らしたもやし男なんか、一発でアウトだ。最近、この小兵がニュースでうろちょろするたびに血圧が上がる。