シナイ半島のロシア機については、ロシアではなくイギリスがばたばたしていることが非常に興味深い。なんとなく植民地を失う時の撤退騒ぎを思わせるものがある。いろんな形で、ビジネスマンだとか学者、ジャーナリスト、観光客を装って存在していた細胞が、親方の撤退に伴いみんな動く、みたいな感じ。日本も昔ありました。
それはともかく、一方、アメリカでは、ブッシュ父の新しい伝記で、父がラムズフェルド、チェイニーをくそみそに言っているというのが話題になっている。
父ブッシュが伝記でチェイニー氏ら息子の側近を辛辣批判「傲慢なやつ」 一番悪いのは…
http://www.sankei.com/world/news/151106/wor1511060039-n1.html
チェイニー氏に関しては、前大統領の「強硬路線」に強い影響を与えたと指摘、「中東で武力を行使したがる連中に服従していた」と述べた。ラムズフェルド氏についてはさらに手厳しく「傲慢なやつ」で「大統領に良く仕えなかった」としている。
各紙一斉に伝えているけど代表例としてワシントンポストをリンクしておく。メモとして。
George H.W. Bush slams ‘iron-ass’ Cheney, ‘arrogant’ Rumsfeld in new biography. Also faults Bush 43.
https://www.washingtonpost.com/news/morning-mix/wp/2015/11/05/george-h-w-bush-slams-iron-ass-cheney-arrogant-rumsfeld-in-new-biography-also-faults-bush-41/
傲慢でいけずうずうしくて、とんでもない奴らだ、みたいな口語がぼんぼん出てくる本らしい。というのは、高齢のブッシュ父が書いたのではなくて、語ったのをまとめたものだから。
まぁ、はっきり言って、仮にも頭にヘドロではなく脳みそが詰まっている人ならば、あのブッシュ息子時代の政権担当者、なかんずく外交を担当した人々についてかばったり、ほめたりする人などもう誰もいないというのが米国および世界中の大多数の各国における状況でしょう。犯罪者扱いというのがふさわしいし、事実大量殺人の罪で裁かれるべき人間たちだと思う。
さてしかし、こういう人たちを未だに有り難がり、それどころか勲章まで出す国が世の中にあると聞く。それは彼らと同様に悪辣であることの表明なのであろうか。
Everyone says I love you !さんがまとめてらした記事。リンクさせていただきます。
イラク戦争を主導したアメリカのラムズフェルド元国防長官やアーミテージ元国務副長官に旭日大綬章授与。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/8906dd3d88a39cbf6568215edcdcb665
まぁその、日本の今の立ち位置を知る上で直視しておくべき事態でしょうね。
オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下 | |
大田直子,鍛原多惠子,梶山あゆみ,高橋璃子,吉田三知世 | |
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オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 2: ケネディと世界存亡の危機 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) | |
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(子ブッシュ)ネオコンってどんな人なの?
(父ブッシュ)地下室にいるような奴ら
ってなやり取りがあったと言われているのも印象的。