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2014-06-07 21:00:26 | 欧州情勢複雑怪奇

「扉が開かれた」 米露首脳会談受け米高官 「外交と制裁」に限界も
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140607/amr14060719400005-n1.htm

【ワシントン=加納宏幸】米国のオバマ大統領がロシアによるクリミア併合後、プーチン露大統領と初めて会談したことを、米政府高官は「扉が開かれた」と評した。オバマ政権は軍事より外交を優先させる「国際協調主義」の成果と強調しているが、プーチン氏がクリミア返還に応じる気配はなく、オバマ氏のいう「外交と制裁」による解決には限界もみえる。

ここでクリミアがどうしたと書いたのは産経の意見なんだろうか? もうそこは触れないであげて、あれはクーデーターの失敗のツケが高かったって話なんだから、と思ってる関係者は多そう。

で、それはともかく、この記事の右についている写真、オバマ大統領とプーチン大統領が並んで映っている写真が非常にいい。

これはノルマンディーの式典で、会場にあった大スクリーンに突然二人の顔が映し出され、それに気がついた二人の顔がほころんだという瞬間の写真。

(あれ?)

(しょうがないよね^^;)

ドイツのDWにニュースのビデオがある。
http://www.dw.de/d-day-diplomacy-raises-hope-of-ukraine-thaw/av-17690100

あまりにもいい表情なので、クリップした。二人ともこんなにかわいい顔をするのは滅多にないと思う。

これはつまり、会場になったおフランスさんがお茶目なことをしたってことなんでしょうね。で、ドイツがそれを報道してる。

フランスは今回オランド大統領が同じ夜に、オバマとプーチンと2回もディナーをして、その前にはプーチンに好きなことを言わせるテレビ番組も作ったし、仲良くさせることまではできないにしても、へんな対立状態を緩和させるために全力をあげていた風。こういう役割ができる国はなかなかない。

http://en.itar-tass.com/russia/735154

こっちの写真もいい。この3人の共通語はロシア語。これは大事なポイントだったなぁとあらためて思う。一日中どこでも話せるもの。メルケルの表情は厳しいし利害も対立中だと思うけど、プーチンとの距離感は近い。親戚のおばさんみたいに目をのぞき込んで話してる。ポロシェンコは何を考えているんだろう?

こっちはTelegraph(イギリス)。プーチンがメルケルに説得されて、ウクライナ東部の不安定化を止めることにした、というストーリーにあわせて写真を選んでるなぁと。

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/vladimir-putin/10881205/Vladimir-Putin-discusses-ceasefire-with-Ukraine-president-elect-Petro-Poroshenko-at-D-Day-ceremonies.html

で、こうやって実にまったく、政治家といえども人間同士がごしょごしょやっているなぁという感じだったものを、BBCは、結局プーチンは孤立しているんだと強調する。私はむしろ、女王様の後ろのメルケルとオランドが陰謀めいた顔をしていて面白い。この場合何語で話すわけ?

http://www.bbc.com/news/world-europe-27740988


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