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国のかたちは誰が決めるものなのか

2015-06-10 17:08:48 | アジア情勢複雑怪奇

いやいやいや、ほんとに、自民党さんには感謝してる。皮肉なことだけど、ここまで間抜けが揃わなかったら、ここまでいろんな「不都合」は出てこなかっただろうなぁと感慨深いものがある今日この頃。

ポツダム宣言、カイロ宣言あたりを日本の教育およびマスコミがつまびらかにしてこなかったのにはそれなりに理由があったんだなぁと、それが一番感慨深い。このへんは戦後日本のストーリーラインにかかわる問題だったんだなぁと。

さてそれで、憲法学者が普通に当然に現在提出されている安保法制は違憲であると述べている一方、内閣は、そんなのかんけーねー、みたいな態度を堅持している模様。

安倍ちゃんはドイツでそれを言ってたわけで、思わずその、現在のG7は昔ナチを育てた人たちによる手足の再集合なのかなと面白く思ってしまった。サミットをやっていた場所もバイエルンで、美しい山を背景にした写真がヒトラーが別荘で取った写真を思い出させるものがあったなぁ。へんだよ、この人たち。

で、留守を預かる日本の内閣は、

中谷防衛相「違憲判決想定せず」=安保法案―衆院特別委

時事通信 6月10日(水)15時48分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150610-00000086-jij-pol

 中谷元防衛相は10日の衆院平和安全法制特別委員会で、集団的自衛権の行使を容認する安全保障関連法案が成立後、最高裁から違憲判決を受けた場合の対応 を問われ、「これまでの最高裁判決や基本的論理に導かれた結果なので、違憲無効となるものとは考えていない」と述べ、想定外との認識を示した。

結局「統治行為論」をあてにしてますと述べているようなものなんでしょうね。

つまり、どのみち日米の「支配層」が会議して決めたことだから、お前らが何言ったって関係ね~よーって態度なわけで、いかがなものかと言ってもむなしいものがある。よくそんなことを言う気になるよなぁと、怒ったり嘆いたりするよりすでに感心してる。

もしこれで安保法制が国民各層の反対の声、疑惑の声が大きくなって強行採決したら自民党が持ちません、みたいな恰好になることが懸念されるとしたらこんなことは言わないんだと思うのね。

しかし現在このような態度を取る。それはなぜかといえば、自民党がどれだけ変質していようが、民主党を骨抜きにしてあるから大丈夫っていうことでしょうね。民主党議員、とりわけ辻元さんなんかはこの構図を作ってる側にとっての「ヒール」の駒として使われていると思う。つまりこの人をフィーチャーすることによって、この問題はバカ左翼がガタガタ言ってるだけの大したことはない問題、と見せてるんだと思うんだ。「早く質問しろよ」はわざとじゃないかと私は疑ってる。本筋に割く時間を別枠に割くための作戦。

だから廃案に追い込もうとしている人たちはこのへんの駒を無効化する作戦を考えないとならんと思う。

■ 憲法学者さんたちのアウトプットは高品質

現政権が思案している安保法制が違憲であるという話は、しかし別に今日はじまったわけではなくてこの2年間ぐらい地道に攻防が行われているものだ、と言う言い方もできるでしょう。

つまり、憲法学者さんでとりわけ自民党に近かった人たちが、現在の政権が行おうとしている方向性およびその手段に危機感を持って反旗を翻しているというのが本質的に重要な動きだと思うんですね。

特に、小林節先生は長い間の改憲論者として自民党にきわめて近かったわけでしょ。ご自身でおっしゃってるけど、30年付き合ってきたけど現在の自民党内の議員さんたちの憲法観が恐ろしい、と。

「憲法が何であるかを理解しないまま議論が進められていることが問題」・小林節慶応大学教授が日本記者クラブで会見
https://www.youtube.com/watch?v=Lfxpw6ODn5k

これが記念碑的会見のような気がする。

いやいやほんと、おかげでいろんな先生たちがお話をされていてとても楽しいという側面もある。

小沢一郎×小林節×樋口陽一 憲法を語る 2015 04 20
https://www.youtube.com/watch?v=d6PzKinupYo

長谷部恭男 東京大学教授 2014.3.28
https://www.youtube.com/watch?v=-fZb8XJd2F0

 


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