なにやら面白い記事がニューヨークタイムスから出て来た。
北朝鮮のミサイル開発の成功の影にはウクライナのロケット工場が関与しているんじゃないか、と国際戦略研究所(IISS)のロケットの専門家Michael Elleman氏が語ったというもの。
North Korea’s Missile Success Is Linked to Ukrainian Plant, Investigators Say
出所としては、多くの人にとって、相当ランクが高いっつーか信頼性の高い出所と言っていいんじゃないですかね。
私はむしろ、なぜ今なんだと思ってしまいますが。
だって、ウクライナはソ連のロケット開発の拠点の一つ。北朝鮮のロケットのエンジンの伸長ぶりは結局ここの技術なんじゃないかとなぜ今ごろ疑うんだろう、という気は相当する。
そしてこの記事の中でも触れられているけど、2014年のいわゆるウクライナ危機にあたって、ウクライナはアメリカのコロニーと化し、これを機にロシアはウクライナの工場に委託した計画を全部変えた。
(私の記憶では、さりげない報道しかなかったが結構な人数の技術者はロシアに行ったように見えた。)
そして、これらの工場で働いていた開発者、技術者はみんな先行きに困った。こうなると彼らの高い技術がどこに行くかわからないから、こんなことはやめさせろとウクライナでのオバマ政権によるクソな仕置きを批判しているアナリストも確かにいた。これも記憶がある。そりゃそうでしょう、なわけね。
というところで、どうして今になってこんなことを言っているんだろうか、という方に私は興味を持ちますです。
が、いずれにしても興味深いので次の展開を楽しみに待ちましょう。
■ なにこの上級インサイドジョブ、という話になるのか
それだけでも興味深いのだが、この話って日本を中心に考えるとさらに興味深い気がするので書いてみよう。
(A)
- 北朝鮮は脅威だ
- そうだ、日本は軍備を増強するぞ、軍事予算増大化
- 軍産複合体にお金が流れる
- 軍産からネオコンに資金が提供される
- ネオコン、1を煽って、1から2への循環を良くする
- ネオコン、ウクライナでクーデターを起こしてウクライナ無法化
- 技術流出止まらないがネオコンが入り込んでるので誰も制御できない
- しかしウクライナの一般行政に金が要る。日本に出させる
ウクライナを狙ってる人は多いですからね。
それはそれとして北朝鮮のミサイルが西海岸以上に届くICBMなのかという点はしかしまだホントなのかどうかわからないという説もありますね。ロシアは依然としてあれは中距離という説を崩してないと思います。