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ロシア:グム百貨店でワクチン接種

2021-01-19 21:37:53 | 欧州情勢複雑怪奇
米大統領就任式まであと1日。現状、何がどうなっているのかさっぱりわからない。

ただ、一体いつまでこんな冗談をやってるんだろうなというのはアメリカばかりでなく日本も一緒。

この抽象論のオンパレード。これが要するに日本の習い性なのかもなぁと思ってしまう。

この国はどこへ コロナの時代に 安全と経済、分離できない菅政権 元内閣官房参与・田坂広志氏

具体的に何をやってるのか誰もわからないけど、安全と経済が分離できていないのが悪いのです、みたいなわかったようなわからないようなことを言って、その言葉を巡ってぐじゃぐじゃやるのが政治だと思ってる人が結構多数いるのが現状。

そんな中、ファイザーもモデルナも何か不調が見えるという気配もあって、日本のワクチン投与プランはどうなるのだろうか・・・。

ワクチン担当相を新設するそうだけど、何それ?と驚く。厚生省の内部ではできない話なのか、これは??? 意味不明。

ワクチン担当に河野規制改革相 首相、接種へ調整指示



その頃ロシアでは、一般投与を進めるべく、赤の広場のグム百貨店でワクチン接種をしていた。ロイターが書いていた。

投与のために並ぶ市民の図だそうだ。
 


世界一豪華な注射打ち場となっているグム百貨店は1893年完成の歴史的建造物でもある。




状況的には、ロシアの日々の新規ケースはこんな感じの推移。これはおとといまでのもの。今日もこれより微減。ちなみに、ロシアのPCR検査数は、9700万を超えてる。




お医者さん、教員のフェーズから、職業別に徐々に拡大していった投与プランの成果があるとみるべきなのか、単なる偶然とみるべきなのか、なんとも言えないものもあるけど、ともあれ、12月から始まったワクチン一般投与の取り組みと陽性者の減少は同期している

ということで、ここで一般投与を拡大していけばウィルスの移動機会を奪う方向に行くだろう、と考えるのは合理的と言っていいでしょう。

プーチンは、数値が低下し始めた時には、ぬか喜びするな、油断するんじゃないと号令をかけ、モスクワ市長は規制を解除しないであちこち規制がある状況をもう少し伸ばすという判断をしていた。

懐疑的なシティーの市民が多いモスクワ市民が何を考えているのか、そりゃもう人それぞれだろうけど、でも、この状況から見るに、これは集団免疫の方向に行ってるんだなと気づく局面ではなかろうか。俺も注射しとこ、というのが協力になると気付ける局面ともいう。

そして、先週あたり、モスクワ在住の西側のジャーナリストたちがロシアで注射してるという話が出回っていた。書いて広める記事は、ロシアのワクチンは危険だ、なんだろうけど(笑)。

さらには、各国大使館員たちでもワクチン接種している人たちがいるそうで、駐ロシアのイタリア大使は、自分も受けて、自分の場合には目立った副作用は何もなかったと明言してる。

No side effects: Italian ambassador in Russia gets Sputnik V jab, says attempts to ‘politicize’ vaccine issue ‘deeply regrettable’

その上で、ワクチン問題が「政治」になっていることは大変に遺憾であると述べたそうだ。

これは現状から見れば、とても勇気のある行動ですね。なにせ、西側でロシアが絡んだ話では中立的でいることさえ難しい。まして好意的な評を下そうものなら、親ロシア派扱いで差別を受けるのは必定。

Sputnik Vも、各国で引き合いがあって、各国とロシアの間で話し合いがもたれ、では試験的にやってみましょうかといった話が出ては消えてきた。そりゃもう、諸々の物品と同様買うなと圧力がかかるからでしょう。

そんな中でも、セルビアあたりは既に投与してるし、カザフ、タジキスタンも始める模様。

カザフは、ファイザー購入を、-70度の設備が間に合わないので止めましたといってスプートニクVに行ってる。つまりファイザーを買わないとならないというプレッシャーがあったればこそこうなってるわけでしょう、これは。どこまでも馬鹿げてる。でも、冷蔵施設の有無は良い言い訳になる。みんな使おう!
Kyrgyzstan Not Acquiring Pfizer Vaccine Against COVID-19 Due to Lack of Suitable Freezers


これらを見ていて思うのは、去年から書いてる話だけど、結局のところ、ロシアのSputnik Vワクチンは、プラットフォームが基本的にこれまでに何度も使われてきたもので、その点で、モデルナとかファイザー+Biotechより心配がないってのが、実は本当で、その上、効果もあったという話だと言っていいのではなかろうか。最低でもロシア当局者の対応策は悪いことにはならない。

だからこそ、ある種わかっていたからこそ、西側メディアが総出でくさしてた、と。

日本のテレビなんか、番組まで仕立ててロシアではへんなワクチンを強制されて人々が困ってるとかいう偽メッセージを伝えていた。11月末だったと思うけど、偶然テレビをつけていたら、いかにも悪者の顔をしたプーチンと、いかにも貧乏そうなロシア人が出てきて「困惑」が演出されていた。

一体全体、日本人がそう思わされたところで、何の意味があるわけ????と驚いて、口開けて15分ぐらい立ったまま見てた。


ともあれ、こういう無駄に時間とお金を使ってる場合じゃなくて、日本のコロナ対策は、マジでまずちょっと話を整理した方がいいと思うなぁ。いやしかし、ワクチン担当相が突如出てくるぐらいだからさらに意味不明方向に伸長するのだろうか。


■ オマケ

ワクチンは、かかりたくない人が注射するというものではあるけど、逆に、状況によっては、元気な人が大量に注射して、注射できない弱い人は結果的な便益を受ける、つまり守られるという考え方を支える武器にもなる。これがつまり集団免疫という考え方ですね。

で、現実には、集団のunityとコントロールする当局者への信頼感がないと集団免疫を念頭に置くことはできない、というのがこの話の帰結なのかなと思ってみたりもする。

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