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日本の国防の最大の脅威は、安倍政権 by 伊勢崎賢治

2017-10-20 04:06:35 | 太平洋情勢乱雑怪奇

これは凄い。

でもって、このことが今日本がどんな状態にあるかをクリアに表していると思いますね。

愛知7区山尾しおりさんの応援演説を、伊勢崎賢治さんがやってらっしゃる。伊勢崎賢治さんは知ってる人は知ってるだろうけど、国連の職員だったりNGO職員だったり、東京外語大の教授だったりといろんな肩書があり、そして紛争の現地に入って解決に尽力する人。さらに、このお話でも自己紹介されている通り、自衛隊の統合幕僚幹部学校で教えている人。

その方が、現在の「日本の国防の最大の脅威は、安倍政権」と断言されている。

10/17”紛争解決人”伊勢崎賢治教授(東京外国語大学)山尾しおり応援スピーチ!山尾しおり🌸チャンネル

 

短い動画なのでご覧になることをお奨めします(特に愛知7区の方)が、サマリーを書くとしたら、北朝鮮を叩くために戦争という手段を取ったら、朝鮮半島が戦場になり、日本もそうなる可能性が極めて高いのに、

(アメリカの)大統領は、やれやれ言ってますけど。そこを考えて、じゃぁ日本政府はどうするか、って考えなきゃいけないんですよ。

ところがどうしたわけか、トランプ政権の足元で、きゃんきゃん、きゃんきゃん、小型犬みたいにきゃんきゃん吠えてる国があるわけです。これが残念ながら、我が国の首相なんです。

は外せない。

誰がどう考えてもそう。軍事を見ている人であればあるほどそう考えるのが当然。ところが、現実の日本ときたら、やっちまえ!の気分で絵空事に飲み込まれる国民が多い上に、メディアもいい加減、安倍応援団は嘘ばかり、という状況。まぁ何度も書いてますが、異常な状態ではありますよ。田岡俊治さんの、「ハト派の平和ボケはうざいだけだが、タカ派の平和ボケは危険だ」、がリアルに起こっている。(対北朝鮮制裁決議と解かれていく南北成立過程

 

忌憚のないことを言わせたら日本一かという白井聡さんは、

「朝鮮戦争は現在、休戦状態なのですから、これを終わらせない限り緊張はなくなりません。本来、日本がやらなければならないのは、一方の当事者である米国に朝鮮戦争終結を働きかける外交努力なのですが、トランプ大統領を軍事オプションを含め100%支持している安倍首相にそれは期待できません。

『自民党に任せないと北朝鮮対応は不安』と思っている有権者が少なくありませんが、それは違う。むしろ逆です。トランプ大統領を100%支持するということは、日本に北朝鮮からの核ミサイルが飛んできても仕方がないと容認しているようなものなのです。その覚悟をはっきりと国民に求めない安倍首相は卑怯です

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/215785

とおっしゃる。

私も同感。卑劣だと思う。日本を守るといいながら、戦争の決定権を他国に預けているだけで既に首相である資格を欠いているとも思う。そして、ああこの人は、「満蒙は日本の生命線」なる何の根拠もないことをスローガンに日本を破滅させていくような方向に引きずった人たちの末裔なのだなとも思う。

(日本は、貧しかったから満洲へ行ったのだと言う人がよくいるけど、無軌道に軍を拡大する政治をやったから貧しくなったというべきでしょう。実際、経済大国になったのは植民地を全部失ってからのこと)

 

ということで、伊勢崎さんのような方が選挙演説に出てこられてこれだけ言うのだけでも凄いけど、伊勢崎さんはソウルで米陸軍が太平洋軍の大将を集めて開いた会議で講演を求められた、というお話の紹介もまた非常に興味深い。その意味は、国防総省の、なかんずく陸軍は戦争を回避したいからだろうとおっしゃっている。

これは1994年にクリントン政権が北朝鮮をやっちまおうとした時に、現地軍が損害見積りを出して、その損害の多さに話が立ち消えになったというのを思い出させる話。

しかし、もう一歩考えてみれば、大国の軍とはそういうものでしょう。そりゃやれと政府が言うなら、国民が言うのならやるが、それをやったらどうなるのかをお前も知っとけよ、と持ってくるということ。これと似てる。

宴の始末(13) 「飛行禁止区域設定するって、ロシアと戦争だよ」by 参謀本部議長

 

で、伊勢崎氏もおっしゃっている通り、山尾さんが当選しても自公は与党のままでしょう。伊勢崎氏は、だからこそ野党を結束させるために山尾さんが必要なのだというロジックで今回応援に立たれたとのこと。

そう。私もそこはそんな具合に考えている。安倍政権は既に安倍を超えている可能性も結構ある。そこをひっくり返すためには、その路線には反対だという数が、最低でもしっかりと3割は固まってないとならない。その目的のためには、今回の選挙はポジティブな方向に向いてはいるだろう、というところ。だから、選挙後、もし安倍が勝っても、それですべてが是認されたわけではない、という態度を堅持することが大事だと思う。総理を憲法の上に置かないためにも。

 

でまぁ、その先のことを考えても、日本って多くのことがこれからって感じですね、ほんと。

今回の事態のサマリーは、白井さんの別記事が秀逸。

「まともな対立構図がやっと形成される!」(まだ、緒に就いたばかり)
 

 

前にも書いたけど、日本に必要なのは核兵器でも通常戦力でもなく、脳みそ。そして政権にとって痛い人たちと見たら検察が動いてスキャンダルが持ち上がり、人々が見境なくそれに食いつくといった事例を減らすこと。そして、倒されても倒されても覆すこと、でしょう。こんなはずじゃないと失敗した過去を夢想しても何も始まらない。私は日本というnationを諦めませんよ。置文伝説派ですから。

 

ってなところで、いろいろ興味深いお話のスクリプトを起こしていらした方がいたので、リンクさせていただきます。FBやってないからお礼をどう言ったらいいのかわからないわ。

https://www.facebook.com/miyuki.kohara.7/posts/1908256462521974

 

■ ちょっと引用

今、僕の紹介にありましたが、NGO職員とか、国連の職員。
僕もたぶん、護憲派で、リベラルで、平和主義者、みなさんと同じ・・(拍手)
・・だという印象をもたれているかもしれませんが・・、(笑い)
実は違った側面もありまして、 実は、僕は防衛省の自衛隊の先生です。もう10年やってます。ただの自衛隊ではありません。東京の目黒に統合幕僚幹部学校というのがあるんですね。陸海空の精鋭を育てる、高級過程というところで、幹部と候補生を10年教えてます。


なにを教えているか。戦争の勝ち方です。それを教える人がいないんです、日本には。なぜかというと、戦争にどう勝つかは、アメリカが考えるんです。自衛隊ってのは、非常にいいにくいんですけど、アメリカの二軍なんです。アメリカが考える戦略にどう従うか、ということだけをずーっと戦後70年考えてきた。

「もしかしたら戦争が回避できるかもしれない」
そういうことを主体的に考えたことが、日本はないんです。70年間。これはほんとなんです。自衛隊のカリキュラム、幹部候補生を教えるカリキュラムがそういうふうにできちゃってるんですね。

僕は自衛隊の先生でありますし、国立大学の教員でもありますし、教えてる自衛隊の最高司令官は、安倍首相です。 その立場で非常に言いにくいんですけども。

今、日本の国防の最大の脅威は、安倍政権です。
これは、リベラルな立場で言っているんではなくて、極めて専門的な立場で申し上げています。その理由をおはなしします。(続き


 


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4 コメント

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自衛隊の隊員も恨んでいるでしょう、そりゃ (ブログ主)
2017-10-21 04:12:51
私は黙らないさん、

米軍たっていろいろいるように自衛隊だっていろいろでしょうね。で、一部の、米の二軍になると自分の地位が保てる、金持ちになるとうれしい立派な制服着てる系の人たちは、戦前の軍と同様、末端の兵士を粗末にしている、という構図がありありと言っていいと思う。
反射的に、行かされる兵は、疑問だらけでしょう。

そもそも、日本国内で意見調整できないから、見切り発車でPKOだして、ほらやっぱりこれができない、あれができない→憲法改正へに引っ張ろうとして、軍とはいえない地位にあることから来る制限を背負させたまま戦場に送り出しているこの状態が私は許せんのですよ。生身の人間をなんだと思ってんだよと。1円50銭の時代からまったく進歩しとらん!
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こんな人達、再度アキバへ (私は黙らない)
2017-10-21 03:58:15
安倍がアキバでリベンジ演説するらしい。「お前こそ国難だ」アキバへ駆け付けられないのが恨めしい。こんな人達、再度アキバへ。メディアは、アキバへ結集したこんな人達の絵を撮って、報じろ。
安倍は自衛隊の最高司令官ではあるけれど、もしかすると、、自衛隊内部には、現政権への不信感があるのではないかと思った。現役の自衛隊の教員の発言、色々考えさせられる。


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元々リアクションだから (ブログ主)
2017-10-20 20:37:43
ローレライさん、

ほんとに。まるで帝国陸海軍のよう。それをやったらどうなるのかをまるで考えないでやってる。そして失敗したら誰かのせい。
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『出口の無い政策ばかり』 (ローレライ)
2017-10-20 10:41:37
『増税』『戦争扇動』『金融緩和と株式国有化』、『出口の無い政策ばかり』である!
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