全体状況には何の影響もないんだけど、NHKがこれまでの路線とはちょっと違うことを言っていたのでメモ。
2017年01月24日 (火)
「シリア 停戦を維持できるか」(ここに注目!)
出川 展恒 解説委員
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/261476.html
最後の方、ここに注目しちゃいますね。
(中村)
Q3:
シリアの和平が、これほど難しくなっているのはなぜでしょうか。
(出川)
A3:
理由はいくつもありますが、2つ指摘します。
1つは、反政府勢力に停戦を守らせるのは、もともと極めて困難だからです。
「反政府勢力」と言っても、
さまざまな背景や主義主張を持つ、内外100以上の組織を
「十把一絡げ」にそう呼んでいるだけで、
停戦の対象外になっている過激派組織もあります。
すべての組織に停戦を守らせるのは、「至難の業」です。
もう1つは、関係国の足並みを揃えることの難しさです。
仮に、ロシアとアメリカの歩み寄りが可能だとしても、
アメリカとイランが協力できるかという問題があります。
トランプ政権は、イランに対し、非常に敵対的だからです。
また、反政府勢力を支援してきたトルコのエルドアン大統領と
アサド大統領の個人的な対立も障害となるでしょう。
反政府勢力とかいって、十把一絡げであたかも一般シリア人がアサド政権に抵抗しているかのような印象をもたせていたのはあんたらやん、と笑う。
でも、これは一歩前進なのだろうか?
関係国の足並みをそろえることが難しいというのなら、そもそもカタール、サウジアラビアという資金源、むやみに武器を振りまいたアメリカ、その他表に出てこないド金持ち集団の存在、といったことにも目をやったらどうでしょうね。
関係国がいくら、これはもうやめたいと言っても後ろがそうならできないわけでしょ。だからこそ、それらの人々の利害をもって、あたかも代理人の総会みたいなウィーン会議が行われる、と。
ロシア、トルコ、イランのアスタナ会議はこれに比べると、軍事的、民生的な秩序を保つための一方の側の組織。
問題は、侵略者チームたる西側なんですよ、と解説してくれへんかったら状況がよまれへん、でしょう。
アメリカ、イギリス等々、世界各国でオバマ・ヒラリー政権のやってることに批判的な人たちはこの枠組みは既に前提。
というわけで、せめて日本は西側諸国の情報と足並みを揃えたらどうなんでしょう。
いや、それをNHKにだけやらせるってのも難しいわけだから(別に難しくはないが)、やっぱり、オールタナティブメディア非存在の国日本というのが一番の問題ですね。そしてこれこそ日本の大問題。