ロシア大統領府のサイトに、ウラジオストックで開かれる東方経済フォーラムでのプーチンの日程が出ていた。ここ
概略こんな感じ。
9/10 ロシア国内だから極東地域のいろんな視察
日本の安倍晋三に会う
9/11 造船所、国内会議等々
ロシア・中国対話 この中で習近平に会う
9/12 最終日の全体会議
パネルディスカッションの参加者は
ロシアのプーチン
日本の安倍
中国の習
モンゴル大統領バトトルガ
韓国首相李洛淵
だそうだ。
去年は、プーチン、安倍、韓国の文大統領、モンゴル大統領だったと思う。
今年は、これで北の金さんが加われば、文字通り北東アジアの代表者会議になってるという恰好。
金さんについては、ロシアの上院議長のマトビエンコさんがつい2日前に北朝鮮に行って(北の建国記念日だというのもあり)、金正恩氏はロシアに来る用意が出来ていると言っている、日程と場所は未定、という記事が出て、そこから半日ぐらいして、同じ内容だができれば今年中にと我々は願っている(ロシアが我々)、という記事がまた出て来た。
金さんを上の会に呼びたかったのかもしれない、と見える感じだったと思うんですよね。半日妙な時間があったのは、その間に調整していたのでは?
誰と? 多分、日本の安倍+外務省の出方待ちなのでは? だって、北を国家承認していない隣国は日本だけですから。(というより、北を国家承認していない国家群は非常に特殊な集まり。日、米、サウジ、イスラエル、みたいな感じ)
どうなるものかわかりませんが、なんせ、安倍ちゃん、プーチンと習さんと並ぶわけで、よかったねネトウヨ! と言っておこう(笑)。
■ オマケ
ほとんど日刊安倍新聞と化している産経が妙なことばっかり言っているので、ここが書いていることは日付以外なんにも参考にすべきじゃない。
で、これは
安倍晋三首相、韓国国情院長と面会 訪朝結果の説明受ける
https://www.sankei.com/politics/news/180910/plt1809100005-n1.html
これは、韓国の人が安倍にだけ説明しに来たんじゃなくて、北朝鮮を訪問した韓国の特使団が韓国に戻ったので、中国と日本にそれぞれ特使をたてて内容を説明してる、という状況ね。
安倍晋三首相、ウラジオに出発「領土問題を解決、平和条約を締結する方向に向け前進したい」 今夜に日露会談
https://www.sankei.com/politics/news/180910/plt1809100048-n1.html
上のロシア大統領府の日程にはそんなことは一言も書かれていない。グローバルと地域の問題について対話、としかない。
そもそも経済フォーラムでなんで日露間の特別に難しい問題を語るんだよ、でしょう。上のメンツみても、北朝鮮を含めた北東アジアの発展について、といった趣なのは間違いないでしょう。
アホなのか、あんたら、と言いたいが、言っても仕方がないので、普通は無視するが、ここの騙しのおかげで今日どれだけ日本の国益を損なっているか、ちょっとは考えてみろ、アホ。いや、言っても通じない(泣)。
■ オマケのオマケ
いい加減、ロシアと北朝鮮、および部分的に中国の話題を国内政治の消費に使うのはいいかげんにすべき。何度も書いてるけど、ロシアに関してはプーチン大統領が訪日するという普通に考えてちゃんとしたイベントでさえも、国内消費に使ったことはまったくもって恥ずべき行為というべき。
プーチンおよびロシア当局者は、訪日前に北方領土問題がここで解決するようなことはないと何度も言ってるのに、日本のテレビ、新聞が勝手に妄想を書きまくり、訪日が終わると、当然何の成果もないわけだから、ほうらやっぱりロシアはダメだ、信用ならん、みたいなことをみんながわーわー言って終わりにした。これは外交的に不誠実だ。不誠実を重ねて行って、相手が不信感を持つと今度は逆恨みして、反日だから特殊だからなんだりかんだり理由を付けて相手のせいにするというのは、関東軍でたくさん。
でもまぁ要するに、これって片面講和のツケなんですよね。ずっとそう。
つくづくバカなことをしたとも思うが、よしんば1950年代には米の支配下でいるより仕方がなかったとしても、これは特殊事情なんだと忘れずにいることは出来た。そして、現実に1990年の時点での自民党のおっさん方の半分は忘れていなかったと思う(だからすぐに北朝鮮に行き、今上は中国を訪問した)。問題はむしろそこから。
そして、今崩れている体制は、むしろそこから、の時代だと思う。