自衛隊「国際法上は軍隊」 答弁書を閣議決定：日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS03H1Z_T00C15A4PP8000/
政府は３日、自衛隊を「わが軍」と表現した安倍晋三首相の発言に関連して「（自衛隊は）国際法上、一般的には軍隊と取り扱われる」とする答弁書を閣議決定した。「通常の観念で考えられる軍隊とは異なる」としつつ「自衛の措置としての『武力の行使』を行う組織」とした。維新の党の今井雅人衆院議員の質問主意書に答えた。
現在自衛隊と呼ばれる日本国が保持する武装組織は国際法上は軍隊である。
一方、日本国憲法においては最高でも自衛のための武装組織以上を認められないと解釈されている。
従って、現在自衛隊と呼ばれる日本国が保持する武装組織は国際法上日本国憲法に違反した組織である。
ということになるんだろうか？
ここって、自民党が歴代わざとあいまいにあいまいに、いろいろごしょごしょ言って、法と実体の完全な乖離を回避してきたところであろうと思う。
それを一体なぜここで違法宣言してるのか、私にはまったく理解できない。宣言する必要はないでしょ？
（「我が軍」発言を庇うためとか？）
我が軍を根拠のないものにしないために、憲法を改正しよー！という工作なの？ いやぁ、それにしても悪手でしょう。
察するに、4月末の訪米までに、外で自由に動かせる軍隊作りました～とかいう状態にしたい、とか？
でもこれを持っていったらオバマ政権は頭を抱えるんじゃなかろうかと推測する。ブッシュじゃないんだから。
我が国（アメリカ）正規軍は違法武装組織と共に行動することはできない、とか言われたらどうするのよ。あははは。
なんかこう、アメリカの日本対策班の人たちの中には、安倍政権の成り行きについてこんなことなら前のままで良かったと思ってる人たちがいるに1000ルーブルって気がする。とにかく、なんてか悪手だらけだなぁ、いやほんと。しかも、悪いことにはこの悪手の連続を悪手と思えない層だけが、彼らの主観的にはサヨクとか反日とかに見える人たちを叩いた、俺らは勝った的に思ってるこの根拠なき熱狂はあるわけだ。
安倍政権って一体何をしたかった政権だったのだろう？
私たちの正規軍を正規軍たらしめるのは、de factoだけでは足らなくて、de jureも必要なんですよ！
私が一番腹立たしく思うのはそこだな。自衛隊、特に陸海は旧軍の伝統を誇る将校もいるだろうと想像するので、こういう扱いを私は喜んでないと思うわけですよ。civilianの中でしっかりとした根拠と信頼がなければ国軍とは言えないから。「信頼」ってのは好きとか認めるとかいうのとはまた違うからね。軍の信頼というのは、政府機関の例えば議会や大統領が倒れても尚人々が軍がある、と思えるだけの重さと信頼性のことだと思うんだけど、現状はそこから外れようとしているとしか思えない。
と、考えて来てふと思うのは、そう、日本って相対的にいえば de jure（法律上の）を重く考えない民族集団だと時々思っていたりもしていたけど、まさにこういうことができちゃうのは、その証左かもなぁとか思った。
でもって、物事は de factoと de jure が揃ってないとならないと厳しく考えるどころか de jure こそ大事と考えるのがいわゆるWestern civilization（西欧文明）つーものではなかろうかとも思う。
そう、日本は全然 the West じゃないとここでもまた思う。でもって、チャイナはどうかと言えば、シナの文明っつーのも文に重きを置く文明だと思うので、de jure、de factoの区分と軽重は西欧と合ってると言えるんだろうと思う。やっぱりこれは文明圏を持つ人たちに必須の何かなのかもしれないとも思ってみたり。
いやしかし、いや～、この政権は凄い。
オバマさんは安倍ちゃんを嫌いだとかいう話が過去2年ぐらい出回っていて、実際オバマいくらなんでも無礼だろうと私も思ったことがあったけど、でも、嫌いというか、付き合えないと思ってるのかもなぁと思ったりもする今日このごろ。
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