一昨日だっけか、小泉息子ができちゃった婚をするというのが大ニュースみたいにテレビの時間枠を取っていた。バカみたいというか、アホやなと率直にそう思った。
冷静に考えると、要するにこんなくだらないことしかもうネタがないってことなの??とかも思った。
小泉一家というのは、どなたもあまりことあげしないわけですが、でもでも、とどのつまり、横須賀を絶対に誰にも渡したくない米海軍による人選ってことでしょ? 神奈川とか東京の首長が常に妙な人なのも軍が基地を置く都合というのが最大の原因なんだろうなと率直にそう思ってる。
で、ここでここの息子がアホだというのは、想定内なんだろうか?
小泉父は良くも悪くも筋の入った変人。女連れて画面に登場してヘラヘラするどころか、一人でとぼとぼ出てきて、国民に信を問うとかやっちゃう人。悪い奴だとは思うが、あれはあれで印象的だった。
あと、小泉父は、シュレーダー、シラク、プーチンがイラク戦争に反対していた頃に、ベルルスコーニと共に笑いをかませながらG8を破綻させなかったという点で、実はなかなかのキャラ。「西側」主導のシステムを破綻させまいという意思のある人だったんでしょう。
15年ぐらい前には、世界のサミット会議といえはG8だったんだなと改めて思い返す。いやほんと、隔世の感がある。
■ モスクワ、5G時代
そんな中、昨日はロシアのモスクワの中心部が5Gゾーンとなった由。
Russia enters super-fast communication era with launch of first 5G zone in Moscow
https://www.rt.com/business/466079-russia-first-5g-zone/
ネットワーク設置はエリクソンで、オペレーターはTele2ロシア。
今後のスケジュールは、2022年までに100万都市5つに、その後2024年までに10以上の都市に設置する予定らしい。
Tele2はそもそもはスウェーデンの企業で、90年代にロシアで事業を開始。ロシアは欧州の国としては大きいわけで、勢い同社最大の顧客グループはTele2ロシアとなる。それが2013年にロシア事業をロシアの銀行集団に売却。だから、現在のTele2ロシアは、ロシアの企業。ブランド名をそのまま使ってるという言い方でもいいんじゃないかと思う。
ロシアがこの通信事業者を買うにあたって活躍したのがプーチンのバンカーとか言われているYury Kovalchuk。コバルチュク氏は、確かにいわゆる大金持ち集団の1人ではあるわけだけど、それよりもこの人はロシア帝国、ソ連と続くロシアアカデミーの中の1つ、ヨッフェ物理学技術研究所の出身者だというところに注目せざるを得ない。
要するに、単に民営化流れで金儲けしただけのオリガルヒ以外にも、先々考えてるグループがいるってこと。
■ 香港のデモ、後ろにアメリカ人
隔世の感があるなと思うもう1つは、香港でのデモで「活躍」してる民主活動家なる人々と米国総領事館のスタッフが会ってる様子を写真に撮られ、それが香港の新聞に出たというので、米国国務省が怒ってるという話。
米国務省報道官、中国による香港総領事館職員の個人情報流出を非難
中国共産党の管理下にある親中系の香港紙「大公報」は最近、香港の米総領事館の政務担当職員が市内のホテルのロビーで黄之鋒氏ら民主活動家と接触していた様子を写真付き記事で報じ、中国外務省の香港出先機関が8日、米政府に説明を要求していた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190809-00000524-san-n_ame
そんなことが気になるわけだな、と思うとむしろアメリカの弱さを感じる。しかも、言うにことかいて、職員の個人情報と来たもんだ。
アメリカは、そもそも、詐欺、脅し、人殺し、プロパガンダの連鎖で覇権を取ってるわけだから、たとえ目の前で100万人殺そうとも何か正当な行為であるかのように人々を操ることが真骨頂。
せっかくできたから原爆はやっぱり使わないとだろ、とまったく無意味な人殺しをしたにすぎないのに、後付けで理由を開発して信じさせちゃうこの手際とか、なかなかできるものではない。
というところで、中国の新聞どころかインターネット上に出回ってるこの写真が、香港の活動家と国務省のおばちゃんの会合写真。
そりゃもう、米国務省国務次官補(欧州・ユーラシア担当)ヴィクトリア・ヌーランドとジェフ・パイアット駐ウクライナ大使が、他国であるウクライナに入り込んで、デモからクーデターに至る騒動を指揮していたのを思い出させる。
こんなことをやっておきながら、「ロシアゲート」も糞もないだろうに、平気の平左で嘘をつきまくれることこそアメリカの真骨頂。
人殺しをしても、強盗をしても、謀殺をしても、誰にも罰せられないという思いこみに基づく体制こそ、アメリカが作り上げた「Exceptionalism」。他の誰でもない自分だけ違うぞ主義。別の言い方をするならば、究極の差別主義とも言いますね。
ここから見た時、香港の仕儀はしょぼいよなとも思うし、失敗してるというより、中国当局にも、アメリカ人のオーディエンスにも、ロシア人にカザフスタン人にもその他諸国民にも、この仕様みたいなものが知られちゃったというのも大きい。
またかよ、みたいな感じで馬鹿な芸を見せられるように、疑いのまなざしで見ている人が10年、15年前から見たら圧倒的に増えた。
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デモで植民地時代の旗をふる奴がいるか。なぜ星条旗なんだ。香港のアイデンティティは、イギリスとアメリカか?
いつまでも植民地でいろ。