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ロシア、2016年小麦輸出世界一になる見込み

2016-02-08 22:48:24 | 欧州情勢複雑怪奇

シリアの解放だの奪還だのという話に比べるととっても平和的な話だけど、でも余波はあるやろなぁというお話。

ロシアは、今年2016年小麦輸出世界一になる見込みだそうだ。ウォールストリート他各紙が書いている。

Russia to become world’s largest wheat exporter in 2016
https://www.rt.com/business/331720-russia-grain-top-exporter/

 

アメリカは収穫減、カナダも収穫減でロシアは豊作ということみたいだけど、問題はそれだけでも大変だけどその先でしょうね。つまり、ルーブルが安いってこと。ルーブル建小麦価格の値段は他との比較でゲロゲロにお安いでっせ、になる、と。

ルーブル安を仕掛けておいて何を言う、なのが笑いどころ。

一方、米ドルは方針として高値を維持しているっぽいところがある。なんせドル防衛が重要な昨今だし、今後金利をいくらかでもあげて、いくらかでも正常な資本主義を復活させなきゃ、ってなることを見込んで、のりしろ的に多少高めに誘導しているんじゃないのかな、などと私は思ってるんですが・・・わからんけど。

それはしかしドルの都合。高いドルは輸出にとってはただのマイナス。カナダドル、オーストラリアドルもある意味資源通貨なので昨今は安値傾向なので、これも米にとってはライバル。

やや長期的な話はこのへんが参考になるかも。Word-grain.comって専門紙みたいなものですかね。

Russia challenging U.S. in wheat

http://www.world-grain.com/articles/news_home/Commentary/2016/01/Russia_challenging_US_in_wheat.aspx?ID={D564DD63-06ED-40D5-AA60-1EE8AAA2E18D}

そもそもロシアの穀物輸出は、ロシア、ウクライナあわせて、黒海積み出しのあいつら、みたいな感じで米というか英グループというか(アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダはみんな穀物たっぷりの国)あたりは敵視していた。ソ連崩壊後の混乱があったし、農業の近代化も遅れてので潜在能力に比べて低い生産量だったので、その分、これら英米グループに優位性があった。しかし、徐々に黒海積み出しが落ち着いてきて、しかも、船積みの値段が安いというの読んだことがあった。へえそうなら、ロシア海軍余ってる船つかって船賃激安でじゃんじゃん輸出したら面白いだろうなと思った記憶がある(笑)。

で、この潜在的に大生産が可能性なところが遺伝子組み換え食品はやらない、ってな方向で行くというのは人類にとって希望じゃないか、など思うなぁ。

いや、別にGMが完全に悪いとはいいませんよ、私は。やりたいところだけがやればいいと思う。で、いつの日か、万々一(といっておこう)この食品はダメじゃないか、とか、これじゃ農業潰れるな、これじゃ生態系が etc. となった時に別の体系の人たちがいるっていいことでしょ? そういう意味で、ロシアには the West に従わないでいただきたい。

チェルノーゼムという黒土の分布図をみると、ドイツがウクライナを何をどうしても泥棒したくなる気持ちは多少わかるといつも思う(笑)。 wikiはここ。

赤いところが、この沃土が支配的な地域。


 

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丸山 眞男,加藤 周一
岩波書店

 

〔新装版〕 現代政治の思想と行動
丸山 眞男
未来社

 


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4 コメント

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ロシアの大地の底力? (slavs watcher)
2016-02-09 06:41:05
おはようございます。

ロシアは去年の夏頃にイナゴが大量発生して作物への被害甚大、それと冬頃には食糧価格が高騰と流れていたのに凄いですよね。ネトウヨ達はその度にロシア人は餓死寸前・凍死寸前と大喜びしていましたが。
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『食べて応援ロシア』 (ローレライ)
2016-02-09 07:59:42
『食べて応援ロシア』の国々の頑張りもロシア農業に貢献しているだろうね、ドイツはウクライナの『放射能漬け農産物』を有り難がるのかな?
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生産と流通とお金 (ブログ主)
2016-02-10 03:27:29
slavs watcherさん、どうもです。

去年12月のプーチンの国民向けスピーチで、農家の人たちががんばったおかげで農業生産もよくなった、とかなり感謝の心が見える瞬間があって、おお、と気になってましたがこれだったんだなぁと思いました。

ネトウヨとイナゴは似てるから騒いだんじゃないですか。まさか(笑)
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食べて応援 ^^; (ブログ主)
2016-02-10 03:41:41
『食べて応援ロシア』、っていうフレーズに笑ってしまいました。

あ、でも今後はGMフリーのロシア産穀物はブランド穀物になる可能性だってあるわけで、食べて応援じゃなくて、買いたい!になるかもしれないんですよね、マジで。
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