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箱根小規模噴火と東京オリンピック

2015-07-01 21:19:26 | 太平洋情勢乱雑怪奇

ギリシャはどうなるんだろうと面白く見ているけど、それはそれとして私は箱根が気になるなぁ。

いや、箱根だけでなく浅間も気になる。

で、その結果として、私が今非常に真剣に念願しているのは、オリンピックを辞退してほしいということ。

東日本大震災の後の原発の不始末によって世界中の人々に心配をかけ、その上「アンダーコントロール」とかいう大口をたたいて不安をまき散らすという迷惑をかけ、さらに地震どころか近郊の火山が活発化している中で大量の外国人を招待するという神経が私には理解できない。

想像してみればわかる。「おもてなし」には限界がある。心があったって物流はついてこない。

今ぐらいの噴火騒ぎがオリンピック直前、最中に起きる可能性は否定できない。みんなして、正常化バイアスの権化になって、大丈夫、大丈夫と言ってりゃ大丈夫と加持祈祷に精を出して、結果的に大丈夫だったらそれはいいけど、大丈夫でなかったらどうするの? 小さな噴火が数日続いて東西の交通、物流に問題が出たといった、日本のスケールでは「よかったよかった」のものでも、地震のない国から来た人たちのパニックを私たちは引き受けられるだろうか? 大きな不便が大量の外国人が一地域に集まっている中で発生するというのは、これってどうなのよ、でしょう。

私たちはいいですよ。どんな被害もどんな困難も引き受けざるを得ない。で、何かあったらみんなでできる限りのことをしましょうという覚悟もありますよ。でも、限界ってあります。

とかとか考えると、東京オリンピックは辞退すべきという考えに傾く今日この頃。


■ 過去4、50年よりずっと慎重にすべきではないの?

東日本大震災時の地震を中心として、やっぱり地球環境、とりわけ日本の周辺はこれまでの40年とか50年に過ごしてきたものとは異なる可能性がどうもありそうだな、と思うわけです。

あれがキッカケだったわけでなく、もしかしたら大きな動きがあって、あれはその一つの現れだった、かもしれないぐらい、地球内部のことって明確になっているわけではない。

例えば、5月30日のものすごく深い地震なんかは、私たちはより慎重に社会運営をすべき、と考える重要な要素かもよぉとか思う。ぶっちゃけ、地下682キロで起きた地震のメカニズムはよくわからないわけだし、推論してみて多少なりともわかろうとすると、なんか怖いことしかない、みたいな感じじゃないですかね。

最深級「世界が注目」=小笠原西方沖の地震—下部マントル付近、謎多く
http://jp.wsj.com/articles/JJ11515525645693663948917076349644286840562

 小笠原諸島西方沖で5月30日に発生したマグニチュード8.1(気象庁推定)、最大震度5強の地震は震源の深さが682キロで、世界の観測史上、最も深いクラスの地震だった。地震の仕組みを研究する東京大大学院の井出哲教授は「上部マントルと下部マントルの境界近くで起きた地震であり、なぜ起きるか分からないことばかり。世界の研究者が注目している」と話している。

JAMSTECニュース
小笠原沖地震の不思議
http://www.jamstec.go.jp/j/jamstec_news/20150612/

 

で、その深発とどう関係してくるのか不明ながら、しかし、この地図の青い〇、つまり深発地震のラインがなんだか不気味だなぁとか、防災科学技術研究所 Hi-netの地震観測システムさんのサイトを時々見ては楽しんでおります(楽しくないけど)。

といって、青〇の並びは特に珍しいわけではなくてむしろ通常だというのは承知している。でも、頻発してないですか?とか思うし、やっぱり伊豆・小笠原ラインは注目ですよね、と思わざるを得ない。そもそもこの深発という事象はなんであったのかの学者さんたちの推論も結構恐ろしい。ある意味、最初から最後まで、地震とか火山って、何があっても驚かないという心を持って接するしかないオブジェクトだよなぁとかも思う。

 

■ 山本総理と田所博士はいるだろうか

といって私は別に日本沈没を心配するとかいう、そこまで壮大なことは考えてない。でも、基本的に日本列島はかなり難しいところに位置しているのは本当なわけで、カナダの楯状台地に住んでる人とか、欧州内部の人と同じように物事を考えるわけにはいかないっていうところを忘れるのは根本的に間違ってると思う。

「日本沈没」というドラマは、まぁその沈没のメカニズムがあり得ないとかなんとかから見ると、ただの作り物だよ、で終わりなんけど、でも、これってよく考えたら日本人であるからには一応腹に収めておくべき話だよなぁとか改めて思う。

特に、沈没にフォーカスしたパニック映画的な点じゃなくて、沈没するとなったら日本人をどう生かすべきか、各国に振り分けようと奮闘する学者、政治家、支配者層が存在するという前提で物語が進行している点が素晴らしいと思うし、こうでなければならない、こうでなければ生きられないのが私たちなんだ、と繰り返し思い起こすことが肝要ではないのかと思う。

つまりですね。いい加減でやけのヤンパチ的で、無責任で、自分さえよければそれで良しが身体のすみずみまで行き届いているようなリーダーばかりになったら、私たちってかなり困る国に住んでます、ってこと。

田所博士や山本総理はいつでも確実に存在するとは限らない。

日本沈没 [東宝DVD名作セレクション]
小松左京,橋本忍
東宝


まったくまとまらないけど、なにしろ、新国立のドーム問題のバカらしさも加わわって、さらに一段と、私は、東京オリンピックは辞退した方がいい派になった。


 

 


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