新コロナの被害の大きい西欧州さんですが、フランスのフィリップ首相が下院で演説して、5月11日から外出禁止を段階的に解除していく方針を打ち出した。
フランスが5月11日から外出禁止を段階的解除 欧州で封鎖脱却の動き
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200429/mcb2004291037012-n1.htm
これが今日取ったスクショで、欧州時間でいえば4月28日現在のデータ。
フランスはイタリア、スペインに次ぐスケールで、右から3番目の100万人あたりの死者数でも3桁のグループ。
https://www.worldometers.info/coronavirus/#countries
これは感染者数の多さで並べ替えしたものなんだけど、このグループは一番上のUSAを除くと、みんな欧州系のところ。USAも欧州系の人間が多いところだし、イランも遺伝子的には欧州系種族と近接している人の多いところ。私はやっぱりここがとても気になる。
しかしまぁそれはそれとして、BCG有効説にとって重要なのは右から3番目の列。下の方、ドイツ、トルコ、ロシア、イランが、その上のグループと桁違いで100万人あたりの死者が少ない。
といった中で、ロシア以外は感染者数がだいたい下火になってきたのでそろそろ段階的に都市封鎖を解除しようという話になってきた。
感染者の発生数だけで見るのは間違いなんだが、一応これがフランス。メモリを見ればわかる通り、まだ2000人台の感染者が出てくる日もある状況。だけど下火トレンド。
ロシアはドイツの1カ月遅れみたいなペースで感染が拡大しててまだピークかどうかちょっとわからない。しかし、有給で休ませる状態の延長は5月11日まで、と言っていたので、欧州諸国と同期した動きを取っているように見える。
フランスの人口が6700万、ドイツ8300万、ロシア1億4400万、トルコ8200万なので、国としての比較は難しいがロシアで突出して感染者を出しているのが欧州部なので半分ぐらいとして見るとだいたい似通った数値で感染者がいると考えられるんじゃなかろうか。
つまり、欧州一帯は似た条件で集団免疫の成立に向かっている、って感じじゃないのかしら。
たくさん死者を出して現在みんなうなだれてるし、それはそうに違いないんだけど、前向きに考えれば、秋以降に予想される第2波にとっては多少良い状況と言えるでしょう。
ちょっと面白いのがトルコ。トルコはあまり厳格な都市封鎖をしていなかった。週末なんかに日数を決めて移動制限をかけてた。それでもフランス並のところまで普通に下がってる。(見た目が違うのは縦軸のメモリが違うから)
ということは、一律1カ月の封鎖でなくても時間が経てば感染者は減る、と読むこともできるよね。
ここらへん、なんせみんなこんなことやったことがないんだから、いろいろ研究していったらいいと思う。
そこで邪魔になるのが、馬鹿メディア。
今回に限らないんだけど、各国でもうこの英米中心の馬鹿メディアに振り回されないようにすることが何よりも国民の福祉の増進に役立つと気が付くべきでしょう。
だけどそこから、じゃあどうやって国民と統治機構との対話がなされるのか、みたいなことを考えないとならない。それは重要。で、今めぼしい策がなくとも、今後はそういうのを模索していくようになればいいだけ。
コロナを通して、悪意の殿堂から離れていくきっかけが生まれてくるといいなと、希望を持つことにする。