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原発外交でロシアが広げる「核の傘」

2015-05-01 20:10:53 | 欧州情勢複雑怪奇

まったく今更な話だけど、ロシアの原発についてまとめの記事がロイターに出ていた。

Hannah Thoburnさんという外交専門家の人らしい。

コラム:原発外交でロシアが広げる「核の傘」

http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0NM34R20150501

現在、世界で最も多くの原発を建設しているのは、仏アレバでも米ウェスチングハウスでもなく、ロスアトムだ。同社が10カ国以上で建設中もしくは建設計画中の原子炉は29基に上る。対照的に、フランス政府が株式のほとんどを保有するアレバは、2007年以降に1基の原子炉も売っていない。

去年一年間、ここもあそこもとロシアのロスアトムという原子力の会社が契約を結んで行っていた。ええ、いいの?西側的にはどうなのこれ、と思うほどのペースだった。で、その間、例えばインド、イラン、トルコあたりは日本も競合していたのだが、それらの記事でロシアのロの字も出ない記事が大半だった。

考えてみれば不思議な話だったし、今でもこの理由がわからない。なぜ、ひらったく現状どういう競合関係になっているのかを書けないのか不思議だったし今も不思議。

で、記事内で言及されている国は、

ヨルダン、ハンガリー、エジプト、イラン、インド、フィンランド、トルコ、アルゼンチン、ブラジル。

筆者がロシアの強みとして4つあげている。

  1. 有利な条件での資金調達
  2. ロスアトムの建設・所有・運営のスキームが整ってる。
  3. 政府機関の監視から比較的自由であること
  4. 原発以外のロシアとの取引が有利に働いていること

要するに、私も前から書いている通り、パッケージとして売ってるってことなんだろうと思う。で、これは非常に合理的だ。なにせ原発はプロジェクトとして大きく、長期的なので、買ったら買い切りってわけにもいかない。

しかし、ということは、逆に考えればロシアと原子力発電で協力関係を結ぶということは、長期的にはロシアとの良好または緊密な関係を結ぶという意味になるんだろうと思う。考えようによっては天然ガスなんかより強いかもしれない。簡単に変えられないから。

ロシアの孤立化って何でしょうという話なんだよね。

 


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