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南東北・北関東興亡史ドラマが見たい

2013-01-02 23:08:07 | 時代劇-映像

「白虎隊」は超現代劇だ! 北大路欣也 (産経新聞) - goo ニュース

幕末の会津藩の悲劇を、家老、西郷頼母(たのも)とその家族の視点から描いた新春ワイド時代劇「白虎隊~敗れざる者たち」が2日、テレビ東京系で放送される。一家のホームドラマを軸に、武士の主従の絆、友情が精緻に描かれており、主演の北大路欣也(69)は「信頼で人間関係の成り立つ、現代劇の先にある超現代劇だ」と語る。

見忘れた!

とりあえずあまり期待してはいなかったが、ジェームス三木氏の脚本だそうなのでそれ相応に面白いのでは、というぐらいには期待していたのに忘れました。

今年は大河ドラマも会津が舞台らしい。東北地方を応援しようプロジェクトの一環なのでしょうか・・・。しかし、東北地方をというのなら、むしろ昔あった『炎立つ』(1993年)あたりの方がよりディープに東北という気がする・・・。でもあれは中央に抗する宮城以北の東北民という設定なので、応援プロジェクトには不向きということでしょうか・・・。

しかし、東北といえば会津の悲劇というのも何かこう、ちょっと定番化しすぎていて福島県の人も別に喜んでもいないようにも聞いた(いろんな人がそりゃいるだろうけど)。

東北地方の歴史は、南東北と北東北でも違うし、陸奥と出羽でも違うので全域をカバーできるようなものはかなかなか難しい。とりあえず、坂上田村麻呂あたりで1作作るとか、思いっきり鎌倉以前の話はとりあえず忘れて、伊達+上杉が南東北北部というか、東北地方真ん中地域を確保した(追いやられたともいうけど)あたりでもう1作作ったらどうだろう。

かなりの人気度を誇った『伊達政宗』では、ドラマの前半のそのまた半分ぐらいが伊達氏が南東北(福島北部)を抑えていく展開で、おそらく歴史マニアにしか理解されていなかったであろうとは思うのだが、南東北の数々の戦いと地理的概説が非常に興味ふかかった。地図の表示もかなり正確でタイムリーで、いい仕立てのドラマだった。

今度は同じところを上杉側からいったらどうだろう。上杉氏中心のドラマ! 

しかし、上杉氏は、有名どころの上杉謙信・景勝以降でも江戸時代にも上杉鷹山がいるし、その前には忠臣蔵も関係者だし、なかなか話題が豊富。どこからどこまでにしたらいいものか難しい。しかし、であればこそ、枠の大きい大河が生きるともいえるかも。

そういえば、『伊達政宗』の放映当時最上義光が不当に貶められていると山形県側から苦情があったという記憶があるので、山形県の方、新潟県の方がリクエストしてくれる日が来ることを祈ろう。

いや、会津(または南東北)に視座を据えて、蘆名氏から伊達、蒲生、上杉、加藤と短期間にめまぐるしく支配者が変わって、ようやく保科正之を介して徳川家のご一門の地になる、というドラマも欲しい。

会津というか南東北(佐竹氏まで含めて)は、関東平野に幕政の中心を置いた場合、なにしろ広い関東平野をどうにか統括せねばならない上に、北上した山の向こうに潜在的に敵になる勢力を抱えないようにするにはどうしたらいいのか、という問題が待っている。関東平野は本当にまったいらで、目立った山並みがないため、北限の管理は非常に重要で、であればこそ会津攻めというアイデアもでるんだろうし(会津というより、いわゆる中通りという平地込みでの要路を押さえたい、ということだろう)、伊達と最上を適宜敵対させてバランスさせた徳川家康は冴えてるよなぁ、など思う。

つらつら思うに、中世以降ここをどうやって攻略していくかは、オールジャパンを統治する者にとっての一つの関門になっていたという視点があってもいいだろうと思う。ここらへんを見渡せるドラマが見たい。

こうして考えてくると、会津といえば幕末の話という定番化はあまりにもったいない。

(大河ドラマ『葵徳川三代』より。1600年の関が原の戦いの陽動作戦として名高い上杉氏討伐とはすなわち会津討伐。会津が日本史上最もホットな地だったのはこの時ではなかろうか?)


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