冬なので普通に寒い。
といっていられる私は特別寒い地域に住んでいるわけではないのだが、これより寒い地域に住んでいたら、この気象庁のサイトではちょっとなぁと思うのじゃないかと思う。なぜなら、アメダスの気温分類が、-5度以下は一くくりで、どのぐらい寒いのかがぱっと見てわからない。
と思っていたら、よく見せていただく「気象・歳時・防災 コラム!」さんが、その件を指摘されていた。
上の記事内で、サイト主様が、-5度の上に、-10, -15, -20, -25度を設け、それを地図中で色分けされている。こうしてみると、実にしっかりと-20とか25とかいう、たいていの人にとっては想定外の温度が観測されている場所があるのだ。
つまり、これだけのばらつきがあるのに「-5度以下」という1つの括りで寒い地方を代表してしまうのは乱暴だし、人々のwell-beingにとってよろしからぬ仕儀であろう、とうのがサイト主様のご主張と拝察します。
そして私もそれに大賛成。
私はかつてカナダに暮らしていたことがあって、そこで-5度から-20度ぐらいを日常的に体験した。その経験からいえば、-5度と-20度では、ありとあらゆる構えに差が必要。ここはしっかり認識しておかないと文字通り命にかかわる。
さらに、そこまで寒い場合にはもう一つ付け加えるべき工夫があるのではないのか、と長年思っていた。それは、そのぐらいの温度になったら気温よりも風を加味した「体感」の方が重要ではないのかということ。feels like xxx 度、と表現されるまさに体感。カナダでは、「体感」表示が併記され(例えばこんな具合)、氷点下の気温では普通それこそが最も重要な数値としてそっちが大きく書かれている場合もある。
風がない天気の悪い気温-5度と、風があるとき、さらにものすごい晴天(これが最も恐ろしい)での気温-5度は、ほんとーに違う。気温と体感表示から天気を想像することもできる。
これを日本だと同じ気温-5度表示となる。なんでこれでいいの、日本の気象庁!というのは私の長年のなぞ。
北海道、北東北とかの現地の人は相応に自分の感覚で調整しているのだろうと思うけれど、それを数値化して表示していれば、現地の人にも外から来た人にも確実に役にたつのに。
単なる情報を情報として提示するだけではなく、どうやったら人々が快適、少なくとも不安なく暮らせるのかを考えて提示する工夫を気象庁の人に望みたい・・・・。というか、気象庁は基礎データ提供で、こういう他とは違うアプローチを民間の会社がやってくれる、とうのでもいいんだろうとは思う。