ロシアの野党政治家ネムツォフの暗殺事件は、つつがなく葬儀も行われ、プーチンは治安当局はロシアをこういう恥知らずな出来事から救わないとならん、と言っている模様。
誰がやったのか本当のことは出てこないだろうとは思うものの、ミステリー好きとしては考えたくなる事例だなぁとか思う。
最も通りやすいのは、昔一発ヒットで売れたけど今じゃ全然人気のない、西側と強烈に結びついている政治家は、送り出した側(アメリカとか西側とかとか)からすればもう価値がない。彼がロシアを混乱させられる見込みはゼロ。であれば、死んで価値をつけてもらう、ってのは合理的だ。
そういうわけで処分と共に、プーチン、ロシアは恐ろしいというニュースを世界中で配信して、第二のマレーシア航空機事件にしようとした勢力がいた、というのは考えやすい。そして、モスクワの裏通りなんかじゃ世界中の人はどこがどこだか分からないので、誰でもわかるクレムリンが背景に入るような場所を殺害現場に選んだ、というのも合理的だ。
しかし、ということはロシア治安当局者は、自分んちの心臓部近くの事件を防げなかったって話にもなるので、それってヤバくないの?とは思う。
するとこれは、治安当局内部に手引きをする人がいた事案か、と。ロシアでもどこでも派閥抗争は時として何よりも熾烈な結果を引き出す。
しかし、そうなるともうひとこえ考えたくなる。
手引きする奴がいるのなら、それがスリーパー(隠れてる裏切り者)なわけだから、その周辺を一網打尽できる、と考える人たちがいてもへんじゃないよね、と。
いずれにしても、現在までの成り行きからするとあんまりパッとした事件になってないような気がする。だってもう使えなくなってた政治家なんだもの。
■ 情報戦でRTに負けそうなんだ、金をくれ
そんな中、アメリカのケリー国務長官が、下院で、ロシアとの情報戦に負けないようウクライナ、グルジア、モルドバを助けなければならないので6.4億ドル(700億円ぐらいか)ほどくれ! と訴えたらしい。
で、またまた、中でもRT(ロシアのインターネット放送局)をターゲットにしたらしい。
ケリー氏は、「ロシア・トゥディ(現在RT)は英語でも聞ける、我々には同様にロシア語で聞けるようなものがあるか?」と語って、だからそうするには大きなお金がかかるんだと下院の委員会で委員長に訴えている。
John Kerry attacks RT during Ukraine address
しかし、実際にはロシアにアメリカのCNNもあったし、あとなんだったかいろいろアメリカ資本の放送局とか新聞とか今でもいろいろあることはあると思う。
ただ、どれも殆ど完全に失敗しているだけ(笑)。で、たいていの場合それはロシア政府が妨害するからだ、と思ってるらしくはあるけどそうじゃないでしょう。
(ロシア語圏におけるアメリカメディアの信頼がゼロだからボランティア事業でやるしかない、だから政府が金を出せ、って話なのかも。)
また、アメリカのメディアが使ってるお金は世界中のどこ国と比べても圧倒的に多額。これは今さら考えるまでもない。そこでまた金をくれ、ってのはどんだけ効率が悪いかってことだろうね。ありとあらゆるアメリカのシステムと同じなんだろうかね。
ロシアの中を知ってる人がいうには、今でもロシア人はアメリカの記事を読んでるよ、西側が何を言っているかを知るために、ってことらしい。でもって、ロシア語 - 英語の翻訳量というのはあらゆる言語ペアの中で最多だという人もいる。
(ロシア→英語だけだけど、私の体験ではこの組み合わせは機械翻訳でもかなり読める。)
そういう状況にあってこれ以上メディアのアウトレット(出す側)を増やしても・・・と思ったりはする。
ロシア人だけじゃなくて、上のURLのyoutubeのコメント欄にも直ちにレスがついてるけど、西側は毎日24時間嘘ばっかりついてるんだから負けるに決まってるだろ、ってなだけではなかろうか。
私も別にロシアだけが正しい話をしているという気はないけど、ロシアがらみに関していえば、アメリカ、イギリス発の記事は間違いとか扇情的とかいうのじゃなくて、明らかな嘘も平気なんだ、というのは確定といっていい。
ケリーは嘘も100回言えば本当になる主義なんでしょうね(笑)。
大金を使って放送網、報道網を抑えてしまえば、メディア上の真実が真実になる、という信念を持っている、と。
でも、今回私が理解したのは、100回言うと嘘はただ冗談になる、というエリアもどうもあるようだ、ってことかも。
そう。世の中には、嘘も100回言えば本当になる、という格言がある一方で、オオカミ少年という寓話もある。
ケリーはオオカミというよりロバという趣なので、ロバ中年と呼ぶべきか。あはは。
■ なぜ嘘ばっかりなのか
病気だからといってしまえばそれまでだけど、でも、そもそも自分たちが他国に仕掛けた、そういう意味では国家ぐるみで仕掛けたクーデータを「なかったこと」にして、ある日突然プーチンがクリミアを取りに行った、という話から物語を始めたことが最大の敗因ではなかろうか、とも思う。
つまり、当座は大ボリュームのメディアで圧倒できるからいいとして、次第に、ではなんでそんなことが、という原因が必要になり、仕方がないのでプーチンはソ連を復活させる、とかいう取ってつけたようなことを言いだすが、主にイギリスあたりから、ロシアに向かってるのはEU/NATOだろうという異論が見え隠れし、足元のアメリカでもNATO東方拡大こそまずかった、と言われる始末。
そこで、プーチンのパーソナリティーに問題がある、権力欲がどうしたこうした、という筋もたててみた。毎週気持ちの悪い記事を読んだものだ。さらには、プーチン病気説もあった。
しかしどれもこれも上手くいかない。
また、ウクライナのクーデーター政権を「善」、ロシアを「悪」と線引きして話をしたてたものの、キエフ政権は単なるネオナチとオリガーキの集合体だろう、ってのが誰の目にもあきらかで、褒めるに褒められない。
そのうち、ウクライナはまたまたガス代を払わない騒ぎとなって、最初の頃は、ロシアが法外な金額を要求しているのだというストーリーでやってたんだけど、だったらアメリカが払ってやれよ、と言われると嫌なので及び腰。
そういうわけで、嘘から始めると二次的、三次的にも嘘をつき続けなければならないう事態に陥ってるのが現在のオバマ政権だと思う。犯罪者の心理を理解するように理解すればいいのね!
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